2023.06.21
2話 「白鳥さんち」でスワッグのワークショップを開催~GOOD-TIME PLACE~
画像:note「家づくり日記 /20代夫婦の家づくり」より ウッドフェンス+ウッドデッキ:三河材+ウッドロングエコ塗装
小川百合子(以下 略:百)
「白鳥さんち 」でスワッグのワークショップが開催された写真を拝見し、素敵だなとおもいました。室内のダイニングテーブルやキッチン作業台もワークショップでも活用できるところがいいですね。
白鳥)実は昨夜にかけて雨がふっていたので、急遽ダイニングテーブルとキッチン作業台を作業スペースとしました。室内のダイニングから半外空間のGOOD-TIME PLACEをつなげて使うと、改めてみんなで楽しめることがわかりました。
画像:note「家づくり日記 /20代夫婦の家づくり」より ウッドフェンス+ウッドデッキ:三河材+ウッドロングエコ塗装
伊藤博昭 代表取締役)
スワッグのワークショップは、植物との暮らしを提案する園芸店「garage TOYOHASHI」×「イトコー」が開催した「植物のある暮らし」というワークショップの一環です。
木の家にはグリーンがマッチします。新居を構えるときに観葉植物を置きたい施主様は多いので、イトコーの暮らしのモデルハウスである「白鳥さんち」では、garageが選んだ観葉植物をレイアウト(下の画像)して疑似グリーン体験してもらう暮らしの見学会なども開催しました。
「白鳥さんち」に一日だけグリーンコーディネートをした暮らしの見学会 フェンス材:三河材+ウッドロングエコ塗装
画像:note「家づくり日記 /20代夫婦の家づくり」より
画像:note「家づくり日記 /20代夫婦の家づくり」より フェンス材:三河材+ウッドロングエコ塗装
日々の暮らしで
自然エネルギーをつかい、
いざという時にも。
伊藤博昭 代表取締役)
イトコーでは、ナチュラルな暮らしを豊かにするために「自然エネルギーの利用」や「防災意識」も含めたご提案をしています。自然災害が多発する中、自宅に防災・免災機能を備えたい希望と同時に「電力」「生活用水」を家で!という意識が高まっています。
防災機能の一つ「雨水利用」に関してのお話を。
写真下はイトコーのモデルハウスです。「雨水マス」に貯めた雨水は、ポンプを通して蛇口からでます。普段の暮らしでは節水につながり、災害時には生活用水として利用できます。
百)たしか、、、仙台で車関連の販売店に勤務していたお客様が、東日本大震災の時に一番困ったのが「非常時の生活用水」だったと話されていました。
伊藤博昭 代表取締役)
東日本大震災の翌年、2012年よりイトコーの家の標準装備として
・家の中の空調システム
・太陽熱温水器 蓄電式太陽光発電
・水タンク(非常用生活用水(トイレなど))
・排水が逆流しない設備
・電気配線を2つにわけ外にも設ける(→いざいう時に車が蓄電池となる)
・輻射(ふくしゃ)・放射の原理を応用する「F-CON」という風も音も無い冷暖房装置
を導入しています。
災害時の困りごとの一つが「生活の基本”水”の確保」です。
水道ができる前は、雨水利用が当たり前でした。家づくりをキッカケに、生活と水をどう繋ぐかといった意識をもつことも、家族の暮らしを包み込む「器」だと考えています。
三河材にウッドロングエコを
塗った「地域材の外壁」
「白鳥さんち」の外壁・フェンス・デッキは三河材にウッドロングエコを塗布しています。のどかな景観とよく馴染み、植栽との相性もいい感じです。
現在、ロシア・ウクライナ情勢の影響で、ロシアからの木材の輸入が滞っている状況があります。これを契機に国産材への転換を図る政策が増えました。
また、最近よく耳にする「脱炭素化」「カーボンニュートラル」は、二酸化炭素などの温室効果ガス排出を抑えて地球温暖化を阻止するための考え方や活動を指します。
特に地域材の利用が進むことにより、地域の森林は健やかに育ち、木が成長する過程で多くの二酸化炭素を吸収します。また、他の建材と比べても、製造・加工過程で使われる化石燃料が少ないため、二酸化炭素排出量もおさえられます。
地域材を積極的につかう建築事業者が増えるほど、脱炭素社会への道が近づくということです。
未来をつくる子どもたちに
木のすばらしさを伝えたい
百)「穂の国の森から始まる家づくりの会」の中で、「教室の空気はビタミン材運動」という地域体験環境学習をされていると聞きました。
伊藤博昭 代表取締役)
生徒たちが間伐体験をしたり、間伐材の板を教室の掲示板に張る体験授業です。現在までに約1970人の生徒が体験し、推計で約340kgのCO₂を固着しました。カーボンニュートラルの考え方を体験で身につけてくれたと思っています。
人工林の木は切ってつかい、また植えることでCO₂を削減するという「持続可能な循環」という点も体験できたと思います。
百)2代目の伊藤正幸会長の時から、「近くの山の木をつかった家づくり」とか「エネルギーの自給自足」「自然素材の家」などに取り組まれ、「SDGs」とか「サスティナブル」などという言葉が市民権をえるずっと前から続けてきた事業哲学が、まさに現代に求められているように思うのですが・・・
伊藤博昭 代表取締役)家にかかわる仕事は、建てて終わりではなく、そこから長いお付き合いがはじまります。私たちが大切にしている「住まい手」「地域」「マイスターズ(職人集団)」の3つのつながりは、いざ災害が起きたときに「防災の要」となります。そういう意味でも地域工務店は、安心して暮らしていくまちづくりの地盤をつくっていると思います。
【インタビュー】(株)イトコー
愛知県豊川市を拠点とする地域工務店。「自然素材」「自然エネルギー」「地域の暮らしを豊かにする」をモットーに一般住宅をはじめ工場や店舗などの「企画・設計・施工まで」をおこなう。「ヒト・コト・モノ」をつなげるコミュニティ形成を通して、家づくりを通してまちづくりまで行う事業所。
【聞き手・文】(有)小川耕太郎∞百合子社 小川百合子
小川耕太郎∞百合子社 代表取締役。 主な仕事は持続可能な商品の一般化のためのPRと広報。地域の生物資源と産業(技)と自然が循環できることをコンセプトとした持続可能な商品づくりを目指す。
[連載BLOG]
【ウッドロングエコと人 /(株)イトコー】
【ウッドロングエコと人 / (株)イトコー】
3話 [ウッドロングエコと人 イトコー VOL.3]
GOOD-TIME PLACEのコンセプトを公園事業へ
~公園事業に\民間力/を。PARE-PFI
【ウッドロングエコ×地域材】をコンセプトとした、インタビューBLOG「ウッドロングエコと人」の続きはこちらからご覧ください。
フリーマガジン(無料)を希望される方はお電話にてお問合せください。 0597-27-3361(小川耕太郎∞百合子社)