2015.08.03

(2015年8月2日付)中日新聞 三重版「連載記事:つくる」に小川社の取り組みが掲載されました。

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中日新聞さんの連載記事「作る」に小川耕太郎∞百合子社の取り組みが掲載されました。
蜜ロウワックスは、中村養蜂所さんの出会いから生まれた商品です。元々、小川耕太郎の家業は製材業を営んでおり、大学卒業後 不動産業と住宅メーカーで働き、30歳で田舎にもどり家業である小川材木店を手伝っていました。しかし、残念ながら36歳の時に事実上倒産をし、マイナスからのスタートを切りました。
5ケ月後、小川耕太郎∞百合子社をにとって運命的な出来事となった中村養蜂所さんと出会い。そして製材業で培った経験が重なり、誕生したのが室内専用ワックス「未晒し蜜ロウワックス」でした。この蜜ロウワックスに使われる原料にも、小川耕太郎の祖父の経験が生かされています。
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小川耕太郎の祖父は、番傘職人でした。当時の傘は和紙+エゴマ+柿渋で耐久性&耐水をたもっていました。祖父は庭に渋柿を植え、渋柿から柿渋をつくっていました。そして、この柿渋にエゴマ油を混ぜ傘や提灯に耐久性と耐水効果をもたらしました。なんせ、尾鷲は日本で2番目に雨量が多い町。小川耕太郎は、祖父がつかっていた「エゴマ油」からヒントを得て、中村養蜂所さんの大きな協力の下「蜜ロウワックス」が誕生しました。
その後、10年かけて(←阿保と思わんといて(^_^;))スプレー式のホームクリーナーワックス「蜜ロウ ミストデワックス」が生まれました。ここ10年は、小川社の一番やりたいことであった「地域材をつかった商品開発 木もちeーデッキ 木もちe―外壁」の売上が小川社の売上の柱になっています。
もっとも、マニュアル化が進んだ現代では、反ったり割れたりする無垢材はクレームの対象になるため、大工さんすら敬遠する情けない時代・そんな時代だからこそ、受け入れられる体制を一からつくりました。具体的に言いますと「生産者とパートナーシップを組む」「商品を売る為の仕組みをつくる」「商品を丁寧につたえるために商品別に「伝え方」から考える」などなど、既存のマーケットでは売れないからこそ、たくさんの「つくる」をつくってきました。
中日新聞様には、製造工場をもたない小川耕太郎∞百合子社の「つくる」を取材していただき、誠に感謝しております。この場をお借りしてこころよりお礼を申し上げます。
まだまだ、至らないところが山ほどありますが、これからも小川耕太郎∞百合子社は地域の方々とパートナーシップを組み、たくさんの「つくる」を積み上げていきます。そして目指すところは「循環経済活動」です。後世にツケを残さない商いをめざし頑張ります。今後とも宜しくお願いします。

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