2022.06.16

大人も子どもも楽しめる全天候型施設へ。おわせマルシェのキッズスペースが待望のオープン

尾鷲の新しいランドマークとして2021年に登場した「おわせマルシェ」。カフェスペースの奥につくられたキッズスペースが、2022年2月初旬、待望のオープンを果たしました。

実はおわせマルシェのオープン当時からおおむねキッズスペースは完成していたものの、建築基準法の関係で使用に関しては長らくおあずけ状態になってしまっていました。ここを訪れる子どもたちは、目の前にある、見るからに楽しそうな遊び場に入ることができず、みんなが歯痒い思いをしていたキッズスペース…。本当に待ちに待ったオープンとなりました。

雨の日にも子どもたちが安心して遊べる場所をつくりたい

大きな倉庫を自分たちの力で改装してつくったおわせマルシェ。尾鷲市は全国でも有数の多雨地域であるにもかかわらず、雨の日に子どもたちが遊べる場所がほとんどないということから、「全天候型の施設」というのもコンセプトのひとつでした。自然の遊び場はたっぷりとあるものの、雨の日に市内ではあまり行く場所がなく、近隣市町の屋内施設に行くと尾鷲市内在住の家族とばったり会うというのが本当に頻繁にあるそう。

蜜ロウワックスを塗る小倉さん親子


オーナーの小倉裕司さんは、二人のお子さんがいらっしゃる子育て中のパパでもあります。ご自身が実際に困った経験からも、雨の日でも子どもたちを安心して遊ばせることのできる場所をつくりたいという強い思いがあり、おわせマルシェにキッズスペースをつくる一つの動機にもなったそうです。

小さい頃から木に親しんでほしい

オーナーの小倉さんは、尾鷲生まれの尾鷲育ち。「木育」という言葉も随分と一般的になってきましたが、山や森がすぐそばにある尾鷲に暮らすからには、小さな頃から木と触れ合ってほしいという思いがあるそうです。

キッズスペースに関しても、ほとんど自分たちでDIYしたというから驚き。なんでも自分たちでやってみて、そして実現させてしまうというのはとても難しいことです。側から見ていると簡単にやってのけているように見えてしまいますが、その過程では様々な困難と、それを乗り越える人知れぬ努力がたくさんあっただろうな…と。
※おわせマルシェグランドオープンへのDIYに関しては是非こちらの記事もお読みください。 
蜜ロウワックスで店舗のDIY:おわせマルシェ

木の積み木やおもちゃのメンテナンスは、もちろん蜜ロウワックスで!

木のすべり台に、木のボルダリング、木の積み木に、木のおもちゃ…。木づくしの遊び場は、木の手触りや香り、質感など全身で木を感じながら遊ぶことができるのが魅力。もちろん地元産・尾鷲ひのきも使われています。子どもたちはまだ、木のどんなところが良い、木だから嬉しいというところまではあまり考えることはないのかもしれませんが、五感で木のぬくもりを感じながら遊ぶことで、知らず知らずのうちに木の良さが身体にしみついていくように思います。

木のボールプールには複数種類の木でできたボールやリンゴが

大人の私は、この木のリンゴや木のボールプールでどう遊ぶのだろう…?とつい無粋なことを考えてしまう。

もちろん心配無用で、こんなふうにとにかく並べる、お店屋さんごっこをする、などなどみんな独自の遊び方を編み出すのだそう。すごいぞ、子どもたち。

ボルダリングゾーンはカラフルでユニークな形のホールドがついていて、目にも楽しいつくり。結構急な傾斜ですが、みんなすいすいとのぼっていくそうです。○色だけつかってのぼる!などここでもそれぞれの遊び方の発明が日々行われているのだとか。

のぼろうと思うと見た目以上に傾斜が急なボルダリング。最初は怖がっていた子も、すぐにスイスイのぼれるようになるそうです。裸足で遊ぶのは気持ちよさそう。

子どもたちが遊ぶ姿を見ながら、大人も一息ついてほしい

子育て家庭はとにかく忙しい。今は共働きは当たり前の時代で、家事に仕事にとやらなければならないことは日々盛り沢山。一日はあっという間に過ぎ去ります。

そんな実情を知っているからこそ、保護者である大人もほっと一息つける時間を提供したいと、キッズスペースのオープンにあわせておわせマルシェ店内の配置もリニューアル。子どもたちが遊ぶ姿を見ながらコーヒーを飲んだりおやつを楽しんだりできるようにと、ソファやテーブルの位置が配慮されています。

保育園や幼稚園のお迎えのあと、家に帰る前のほんのひとときでもほっとできる時間があることで、毎日の暮らしに少しゆとりが持てますよね。そんな心遣いが温かい。

キッズスペースのデザインは熊野市の「ソルトグラフィック」さん

筆者・本澤の本屋 トンガ坂文庫のロゴもつくってくださった熊野市のソルトグラフィックさん、ロゴや印刷物のデザインだけでなく空間デザインもお得意で、おわせマルシェのキッズスペースのデザインを担当されました。

日々進化する おわせマルシェ

店内の雰囲気もリニューアルしたおわせマルシェですが、販売用の雑貨類はどんどん充実してきていますし、カフェメニューの開発への熱意もすごい。行くたびに新しいメニューが増えているので、いつも何を注文するかすごく迷ってしまいます。

まだまだたくさんのアイディアがあるということなので、これからの進化もともても楽しみ。(雨の町・尾鷲で雨の日しか動かないおもちゃをつくりたい!とオーナー。何それ…!?とわくわくしてしまいます。)

大人も子どももたっぷり楽しめるおわせマルシェ。お仕事帰りに、保育園や幼稚園の帰りに、お休みの日に。是非足を運んでみてください。

おわせマルシェでも蜜ロウワックス販売中です。

「おわせマルシェ」のように飲食を扱う店舗でも選ばれている未晒し蜜ロウワックス。サイズも様々ご用意がありますので、ご自宅のDIYでも、お店の新設や改装の際にも、是非ご検討いただきたい商品です。

おわせマルシェ
※営業日や営業時間に変更がある場合がありますので、ウェブサイトやInstagramなどで最新の情報をご確認ください。
水木日 11:00-18:00
金土 11:00-22:00
WEB:https://www.owasemarche.com
facebook: https://www.facebook.com/owasemarche/
Instagram:https://www.instagram.com/owase_marche/
TEL: 080-5381-3349
Address: 〒519-3625 三重県尾鷲市向井字河原545−1
Mail: owase.marche1015@gmail.com

(文 : 本澤結香)
尾鷲市九鬼町にある書店「トンガ坂文庫」店主。長野県松本市出身。大学進学を機に上京の後、2017年に尾鷲市に移住。2018年に古本と新刊本を扱うトンガ坂文庫をオープンした。

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