2021.09.05

蜜ロウワックスで店舗のDIY:おわせマルシェ

コロナ禍で家にいる時間が増えていることもあってか、DIYに挑戦する人も増えていて、自分でつくったテーブルや椅子などに蜜ロウワックスを選んでいたくことも多いそうです。手づくりを楽しむ人が増えているというのはとても素敵なことだなあと思うこの頃。

今回は同じDIYでも、私たちが想像するDIYを遥かに超え、巨大な倉庫を丸ごと自分たちの手で改装した「おわせマルシェ」にお邪魔し、その壮大な手づくり空間の秘密を取材してきました。

尾鷲の新しいランドマーク「おわせマルシェ」

「おわせマルシェ」は、小川耕太郎∞百合子社のある尾鷲市内に2021年3月にオープンしたばかりの新しいお店。年に一度のイベントとして開催されていた同名のマルシェイベントを、常設の施設に生まれ変わらせたのがこの「おわせマルシェ」です。ランチ、スイーツや夜のお酒やおつまみも楽しめるカフェに加え、独自に集めたアンティーク家具や雑貨、作家さんたちの衣類、アクセサリー、木工品、お土産ものなど幅広く揃っています。

縁日イベントの様子

5ヶ月をかけ、自分たちの手で作り上げた壮大なDIY空間

おわせマルシェ Instagramより

防災倉庫として使われていた巨大な倉庫。この場所を、オーナーの小倉裕司さんをはじめとするスタッフの皆さんを中心に地元の有志などが集まり、ほとんどプロの手を借りずに店舗をつくりあげました。すごい、の一言。

オープン初日の様子 (おわせマルシェInstagramより)

たくさんのお客さんが訪れたオープン初日。当初の倉庫の雰囲気から一新。素敵なお店が出来上がりました。

屋内のカフェスペースは、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気に仕上がりました。平日は地元のお客さんが食事やお茶、買い物を楽しみ、週末は遠方からのお客さんも多いそうです。コロナ禍で開催できない月もあるものの、基本的には毎月イベントを開催しており、いつもとても賑わっています。

こんなところにも!蜜ロウワックス使用例

DIYでつくりあげた「おわせマルシェ」。小川耕太郎∞百合子社の未晒し蜜ロウワックスもさまざまな場所に使っていただいているのでその一部をご紹介。是非参考にされてみて下さい。

天井に

シナベニヤを正方形にカットして、木目の違いで格子状に並べた天井。ただ板を貼るだけでは到底できないスタイリッシュな雰囲気の天井になりました。蜜ロウワックスで木目が浮き立って味わいが増しています。

テーブルに

小川耕太郎∞百合子社の木もちeデッキをテーブルの天板に。こちらも素晴らしいアイディアです。蜜ロウとエゴマ油だけで作った未晒し蜜ロウワックスなので、食事に使うテーブルにも安心してご使用いただけます。蜜ロウワックスを塗った後は水や汚れをはじきやすくなるので、店舗でも重宝されています。

ヘリンボーンの壁にも

こちらも木もちeデッキを使用。カフェスペースの突き当たりの大きな面積を覆っているのでインパクト大です。蜜ロウワックスによって木の表情がしっかりと引だされているのが分かります。

番外編?アンティークのランプシェードにも

蜜ロウワックスの金属への使用は公式におすすめしている訳ではないのですが、相性が良い!と使ってくださっている方も実は多くいらっしゃいます。このランプシェードも元々は蓄音機(!)だったものを転用。とても格好良く空間のアクセントになっています。蜜ロウワックスを塗るとツヤが出てサビどめにもなるのだとか。

蜜ロウワックスを塗ってみよう

この日はちょうど、新しい販売スペースのためのテーブルの準備をされていました。せっかくなので見学させていただくことに。

アンティークのテーブル。古いものなので色が抜けて元気がないような印象も。おわせマルシェの代表の小倉さん自ら蜜ロウワックスを塗っていただきました。

小倉裕司さん
見えない部分も丁寧に塗ります
最後は空拭きで仕上げます

全体的に埃などを拭き取る→蜜ロウワックスを布やスポンジに取って塗り込む→最後に乾いた布で拭き取る の手順。このくらいのテーブルであれば5分ほどで完了です。

完成!
BEFORE
AFTER

比べてみると一目瞭然。もともと乾燥していたために蜜ロウワックスがよく染み込み、深い色味とツヤ、そして表情が現れて重厚感が増しました。

実際に売り場に設置された様子。他のアンティークの家具とも色調が合い、とても良い雰囲気です。

蜜ロウワックス、どうですか?

このように、店内の多くの箇所で蜜ロウワックスを使用している「おわせマルシェ」。オーナーの小倉さんに、使い心地やお客さんの反応などについて伺いました。

●木はもちろん、古い家具との相性が抜群

木を多く使った内装で、アンティークやヴィンテージの家具や雑貨をたくさん扱っている「おわせマルシェ」。小倉さんと蜜ロウワックスのお話をした際に一番におっしゃっていたのは、アンティークとの相性の良さでした。古い家具や雑貨は、先ほどのテーブルと同様に乾燥していたり色が抜けてしまっていたりすることがよくありあますが、蜜ロウワックスを塗り込むことでツヤが戻り、風合いもまろやかになります。時々メンテナンスをすることで、使い込むほどに趣が増すようになり、愛着も湧きます。

●お客さんの反応は?

DIYでつくりあげた空間。蜜ロウワックスを使っていることはひと目で分かる訳でなないけれど、お客さんの反応がなにかあればと伺いました。すると、アンティークやヴィンテージの家具のメンテナンスについて聞かれたり、DIYの仕上げについて聞かれることがあるそうで。きっと丁寧に愛情を込めてつくりこんだ店内や、丹念に磨き上げた家具を見て相談したくなったのだなあと。それぞれ蜜ロウワックスをお勧めいただいたとのこと。有難うございます。

「地元のものを使いたい」と選んだ蜜ロウワックスだったそうですが、使用感もお客さんからの反応もとても良いということが分かりました。

おわせマルシェのこれから

名物のバターチキンカレーをはじめ、何を食べても美味しい

「ひととひとを繋ぐ」が理念の「おわせマルシェ」。オープンしてまだ半年足らずの現在ですが、すでに市内・市外に拘らず多くのお店や人とのコラボレーションを果たし、多くの人を巻き込み、街全体も盛り上げようとしています。メニューの開発も熱心で、新しい企画も常に盛りだくさん。お客として伺う私たちにとってもいつも楽しい場所です。
そんな「おわせマルシェ」今後どんな展開を目指しているのでしょうか?

日本有数の多雨地域で

取材の日も生憎の雨でしたが、カフェや買い物を楽しむお客さんの姿が。
春は向かいの山の桜が真正面にたのしめます。

尾鷲市は年間の降水量が日本一になる年もあるほどの多雨地域。そんな街ですが屋内で遊べる場所はとても限られていて、雨の日に子どもたちが行く場所はほとんどありません。巨大な倉庫を改装して全天候型の施設を作ろうと思った理由もそこにあるといいます。今後はキッズスペースの開放や、子どもも楽しめるイベントの開催、そしてもちろん大人がいつでも立ち寄れる場所に。いつ来ても新しい発見があり、日々進化する。完成はなく、携わる人をどんどん増やしながら、理念に基づいた場所作りをいつまでも目指したいとのことでした。これからの「おわせマルシェ」が益々楽しみになる、力強い言葉がたくさん聞けて、なんだか嬉しくなってしまう取材となりました。

おわせマルシェでも蜜ロウワックス販売中です。

「おわせマルシェ」のように飲食を扱う店舗でも選ばれている未晒し蜜ロウワックス。サイズも様々ご用意がありますので、ご自宅のDIYでも、お店の新設や改装の際にも、是非ご検討いただきたい商品です。メールやお電話でのサポート、LINEでの使い方サポートも開始しましたので、是非お気軽にご利用下さい。
オンラインサポート

おわせマルシェ
※営業日や営業時間に変更がある場合がありますので、ウェブサイトやInstagramなどで最新の情報をご確認ください。
水木日 11:00-18:00
金土 11:00-22:00
WEB:https://www.owasemarche.com
facebook: https://www.facebook.com/owasemarche/
Instagram:https://www.instagram.com/owase_marche/
TEL: 080-5381-3349
Address: 〒519-3625 三重県尾鷲市向井字河原545−1
Mail: owase.marche1015@gmail.com

(文 : 本澤結香)
尾鷲市九鬼町にある書店「トンガ坂文庫」店主。長野県松本市出身。大学進学を機に上京の後、2017年に尾鷲市に移住。2018年に古本と新刊本を扱うトンガ坂文庫をオープンした。


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