2014.06.24

地域資源を学ぼう・・・三重県尾鷲市賀田小学校様が小川社に社会科見学にこられました

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2014年6月17日(木)に賀田小学校3年生のみなさんが小川耕太郎∞百合子社に社会科見学にきてくれました。
事前に子ども達から「小川社に質問!」というレポートをもらっていたので
小川社のスタッフも業務の合間に、
子どもの視線にたった解説書やスライドショーなどの準備をしました。
社会科見学の様子をざっとお伝えします。
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「はちみつってどうやってできるか知っているかな?」
「花から密をとる!!」
「う-ん・・・。確かに花から密をとるけど、それだけではハチミツにならないんだよ。働き蜂が巣に花密をもちかえり、別の働き蜂は口移しで花密をもらうんだ。このとき働き蜂のカラダの中が魔法をかけてハチミツになるんだよ。できたハチミツは小部屋に運び、水分を飛ばして大切においておくんだ。完成したら、蜜ロウで蓋をして保存するんだ」
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「みんな!雑木ってわかるかな?」
「わからない」
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「ほら、あそこの山は色々な緑があるね。あれが雑木の山なんだ。尾鷲ヒノキの山は緑の色が同じやろ」
「ふむふむ」
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「採取する年よっても違うけど、雑木山にはいろいろな花々が咲くんだ。これらの花の密をミツバチが集めてくるんだよ」
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「紀州ではミカン畑も多いから、みかんのハチミツも採れるよ」
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「今日は、ちょっとだけどみんなにハチミツを持って帰ってもらうから、パンやホットケーキなどにつけて家で食べててね」
「やった!僕、ハチミツ大好き」
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「ハチミツを収穫するときはね・・・ミツバチは、密ロウで蓋をしてハチミツを保存しているから、養蜂家の人達はこの蓋をとります。」
「実は、この蓋を利用したのが蜜ロウワックスなんだ」
「えー」
「おじさん達の会社は、安全で自然と仲良く暮らす住まいの商品を提供する会社です。この蜜ロウを使えば、安全な木材用のワックスができるんじゃないか?と思ってつくりました。」

「蜜ロウは、教会などではキャンドルとして使います。一般のロウソクはパラフィンといって石油からロウをつくります。蜜ロウキャンドルは火を灯すと甘い香りがします」

・・・・・・電気を消して、蜜ロウキャンドルに火を灯す・・・・・・・・・
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「じゃ、蜜ロウワックスを木の板に塗ってみようか」
「あれ、少し色が濃くなる!」
「そうなんだ。でも蜜ロウワックスは木の種類によって仕上がり感が違うから、お客様からどういったしあがりになるの?という質問にお答えするために蜜ロウワックスのサンプルを送っているんだよ」
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「ここが発送作業室です。お客様から受けたご注文はここで梱包します。発送に大切なのは、丈夫な梱包をし、宅急便やさんが集配にくるまでに梱包作業を終わらせること!」「おじさんの会社は、建築現場に直送したり、モデルハウスに送ることもあります。発送のお仕事の人はいつも相手の立場にたって、商品以外にどんな接客をしたらよいのか?考えながら電話をとっているんだよ」
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・・・・・・・・・・水と油を混ぜるお話へ・・・・・・
「蜜ロウワックスは蜜ロウと荏胡麻油という原料からつくっています。ミストデワックスというお掃除ワックスは蜜ロウワックスと水を混ぜた、スプレータイプの商品です。でも困ったことがあります」
「何?」
「水と油は仲が悪いよね。ほら・・・・水と油を混ぜても混ざらないでしょ」
「油が浮いている!」
「そうなんだ。油は水より軽いから混ざらないんだ。そこで一般的には界面活性剤や乳化剤などの薬品を入れて混ぜます。でもおじさん達の会社は、安全なものしか使わないと決めているからね・・・水と油とロウを混ぜるために10年かけて考えました。そんな時に出会った水があります。」
「何?」
「水に電気をかけるとアルカリと酸性にわかれるんだ。このアルカリ水を使ってミストデワックスができないかな??と思ったんだ。ゆっくり3日間かけてカクハン(混ぜる)ことによって水と油と密ロウが混ざったんだ!」
「誰が混ぜるの???」
「3日間ずっと混ぜていたら、おじさん手が痛くなるから・・・機械で混ぜてもらいます。今日は希釈したミストデワックスをプレゼントするから、みんなお家でお掃除手伝ってね。」
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「蜜ロウワックスやミストデワックスの原料は、ミツバチさんが自然からの恩恵を上手に利用して ハチミツや蜜ロウをつくってくれるんだ。そして一生懸命働いたミツバチさんのつくったものを人間が採ってしまうから・・・養蜂家のおじさん達は一生懸命ミツバチの世話をして、感染病やスズメバチから攻撃されないようにミツバチ達を守っているんだよ。もう13年前になるかな?そんな背景を伝えたくて紙芝居をつくりました。今から紙芝居を読みます」
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「・・・・・メロンやいちご、さくらんぼ。どれが好きかな?この果物はね、果物の花が咲頃に、果物を育てる農家の畑にミツバチの巣箱を置きに行くんだ。そうするとミツバチが果物の花粉をせっせと集めにいくんだ」



・・・・・こんな感じで社会科授業を進めさせていただきました。キラキラした子どもの瞳には人を元気にさせる力があり、小川耕太郎∞百合子社一同パワーをいただきました。これをキッカケに地元の子ども達が地域資源に興味をもち、自然の恵みに感謝し、その恵みが循環するような生き方や仕事に関心をもつキッカケになれば幸いです。担任の森本先生!ステキな時間を与えていただき本当にありがとうございました。賀田小学校の児童のみなさん小川社に遊びに来てくれてありがとうございます。今日は時間の関係で、山や木材のことはお話できませんでしたが、また気軽に遊びに来てくださいね。

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