2020.04.27
GWに「春の衛生お掃除」をしませんか?–拭き掃除がウィルス対策として見直されています–
▲蜜ロウワックスのパートナーシップ 中村養蜂家一家
「小川さん、ヨーロッパや南半球はすぐに国境封鎖をしたでしょ。歴史上、大陸続きの国は感染病によりほろんだ民族もあることから、意識が違うんやろうね。地球は一つの星。だから私ら自然相手の仕事は、風にのっていろいろなものが運ばれてくる前に予防ありきですわ。肌で先を読まないと生産物が全滅したら仕事になりませんわ(談:中村養蜂場・中村誠一)」
なるほど。
蜜ロウワックスのパートナーシップ養蜂家の中村誠一さんのトークは、自然と共存してきた人だからこそ、肌で感じる自然からの恩恵や変化、同時に自然の恐れも感じ、身が引き締まります。
いつも蜜ロウワックス&ミストデワックスをご愛用いただきありがとうございます。ネットショップからご購入いただくお客様から「GWは出かけられないので、メンテナンスをしたい!」とのコメントが多くなりました。
このようなコメントをいただくようになったのも、コロナ関係の報道の中で「拭き掃除」により住まいをウィルスから守るという企画コーナーも多くなったのも一因ではないでしょうか。
今回のブログは少し長くなりますが、お付き合いいただければと思います。
昨年末から2月にかけ、故・舅の製材所&弊社の倉庫を思い切って断捨離をしました。
そこででてきた本が姑の愛読本「おばあちゃんの知恵(文化出版局・著:桑井いね)」でした。明治34年生まれの主婦がつづった暮らしの記録です。
ペラペラめくると、、、
『大掃除は年二回。春の衛生大掃除と年末のスス払い』という文字が目に止まりました。
明治生まれの主婦の仕事の一つは「掃除」だったようです。なぜなら、昔は感染病により亡くなる人が多く、掃除の目的はピッカピッカではなく暮らしの予防医学のようなようすが伺えました。
さてさて、本題です。なぜ『春の衛生掃除なのでしょうか』
偏西風にのり、目に見えにくい様々なものが飛んでくるからです。当時は、舗装された道路はなく、風にのって土埃が舞い、今のようにサッシではないため、土埃にのって目に見えない微生物(ウィルス、菌 など)が住まいに入ってきたかっらだとか。だから、一日に2回のふきそうじ、はたきかけなどが日課だったようです。
もちろん、すべてのウィルスや菌が病原であるわけではありません。しかし、中には病原となる微生物も飛んできます。
25年前の話になりますが、姑は都市部から嫁いだ私にこんなことを忠告していました。
「朝起きたら、すべての窓をあける(通風・換気)」
「山仕事からかえったら裏口からはいり、すぐに入浴し、それから家に入る。(←ダニを媒介とするウィルス対策)」
「草は素手で触るな(←草の先端につくウィルス対策・イボ対策・アレルギー対策)」
「草刈りを終えたら草を燃やし、その灰(アルカリ質)を畑にまけ(アルカリ質の灰をまき土を健康な状態に戻す←今は燃やすのは禁止ですね、、、)」
「妊娠中にネコを飼うときは衛生管理に気を付ける(ネコを宿主とするウィルス対策)」
「乳児の時に、すこしづつ海水や土に触れさせ(←土や海に生息する様々なウィルスに慣れさせ免疫をつける)」
などなど、毎日のように注意をされてました。
内心「また迷信ばかりいって」といい姑を否定してましたが、今にして思い返すと、、、今、まさに私達がコロナ対策をしていることに通じているように思えてなりません。
余談が長すぎますね。春の衛生掃除では普段行き届かない場所をします。
今回は、一般家庭で体調不良がでてない予防としてのお掃除をご紹介になります。
ウィルスや菌などは目にはみえませんが、実は、住まいや人間の皮膚にも良い菌と悪い菌がバランスよく混在しています。一般家庭の場合は、除菌剤を使いすぎると、私達住まいを守っているくれる菌もいなくなりますので、抗菌スプレーをご使用になる場合は、必要な場所のみお使いくださいね。
コロナウィルス対策も大切ですが、一般家庭の場合はシックハウス対策も重要です。有害揮発性物質は下から上へ上っていきます。揮発性化学物質はペットや小さなお子様は吸い込むと体調不良の原因にもなりますのでお気をつけてください。
前置きが長くなりました。ここからが本題です。
(1)まずは自身の健康チェック(←疲れているときにお掃除するのは逆効果です)
掃除の基本は「徹底的に行きすぎず」「手加減をする」です。できる範囲は人それぞれですよーー。
(2)窓をあける、掃除機のフィルターなどをお掃除する(フィルターが詰まった状態で掃除機をかけるとホコリが舞い逆効果です)
(3)掃除する場所を決める
(3)-1 エアコンや空気清浄機のフィルター及びエアコンカバーのお掃除
エアコンフィルターや空気清浄機にカビとホコリが付着していると、放出マシーンとなってしまいます。またエアコンカバーには意外にも油汚れも付着していますので落としてください。
(3)-2 ドアノブ、食器棚の取手、スイッチ、手すり
→10倍希釈をしたミストデワックスを布に吹きかけ拭く。
(ミストデワックスに含まれるアルカリ水が奥に潜み固まった汚れを浮き出しエゴマ油が汚れを乳化させます)
汚れの塊がとれましたら、必要に応じてアルコール消毒などしてください。
(動画でみる↓↓)
https://www.youtube.com/watch?v=VQppOg3gKQk
(3)-3 壁・天井、照明カバー
病院の清掃員は壁や天井をよくお掃除されています。手に届きにくい場所なのでマイクロファイバーなどをつかうと取れやすくなります。
天井や壁はフローリングワイパーにボロ布をつけて、そこに10倍希釈のミストデワックスをふきかけ、ゆっくり拭き掃除をします。布がよごれたら取り換えましょう。
(4)-1 床
空気中を漂うウイルスや菌や花粉は、やがて地面に落下します。そしてそのハウスダストは、人の歩行などで再度空気中に舞い上がることになります。掃除機だけでは吸い込めませんので、拭き掃除をおすすめします。
—無垢のフローリング—-
お掃除を始める前にお伝えしたいコト
お伝えしたいコト(1)
無垢フローリングはウィルスが生存時間が短い
無垢フローリングは調湿作用があるため、木造校舎とRC校舎とで、児童のインフルエンザウィルスの学級閉鎖を比較したところ、木造校舎はコンクリート校舎と比較すると、1/3という結果があります。(上記の画像および分ん資料:木材技術センター「木造校舎の教育環境」より)
しかし、せっかく無垢材をつかっても化学塗装をすると調湿効果ができなくなりますので、この調査は無塗装または自然塗料仕上げの場合だと思われます。
アメリカの研究チームの論文によると、コロナウィルスはステンレスは48時間、プラスティックでは72時間生存するという結果がでています(参考資料・NHKちさとナビ)。
また、無垢材のフローリングは、静電気をおこしにくいことから、フローリングの上に浮遊していることは少ないため、部屋の角っこなどにホコリや花粉他がたまっていることが多いようです。
お伝えしたいコト(2)
小さなお子様やペットなどは、床から顔までの距離が近いので、ハウスダストを吸い込んでいる率が高いと思われますのでこまめな拭き掃除を!
床に溜まっているハウスダストのなかには、感染症を引き起こすウイルスが潜んでいる可能性がありますので、定期的にお掃除して取り除いてあげることがポイントです。
とは言えども、なかなかできないのが現状ですよね(苦笑)我が家の場合は下記のような幅広モップをつかい、2日に一度拭き掃除をしています↓
(▲参考までに)一般ホームセンターで販売しているモップです(1500円くらい)取り換えのマイクロファイバーも350円くらいです。(ポリ容器にミストデワックスをいれると詰まりやすいのでミストデワックスはスプレーをご利用ください。)幅広なので10畳のフローリングでも2分あれば拭き終わります。
LET’TRY
===無垢フローリング☆軽度な汚れ===
(用意するもの)
・ミストデワックス ・希釈用スプレー ・ボロ布orマイクロファイバー
ミストデワックスに含まれるアルカリ水は界面活性剤の役割をし、床の凹凸に入り込んだ汚れをゆるめます。同時にエゴマ油が汚れと乳化し、水吹きより汚れをとれやすくします。
【注意してほしいこと】
マイクロファイバーは洗った時にでる糸くずは、海へ流れるとマイクロプラスティック問題となります。コロナ対策と同時に環境対策の心がけも大切です。ちなみに我が家では浸け洗いをし、専用の洗濯ネットをつかいすすいでいます。
==水シミ、黒ずみ、白ヌケなどのシミが
ある場合==
(用意するもの)
・ミストデワックス ・希釈用スプレー ・ボロ布 ・耐水性サンドペーパー#320
・蜜ロウワックス 塗りなおしメンテナンスセット
塗りなおしメンテナンスセットなら、すべてがセットになっています。
—合板フローリング・コルクタイル・クッションフロ
アー・畳などの場合—-
・マイクロファイバー
・ミストデワックス
・希釈用のスプレー容器
シミがある場合
シミの箇所に希釈したミストデワックスを吹きかけ、マイクロファイバーで固まった汚れを拭きます。最初は汚れが固いのでためなかなか落ちませんが、だんだんとゆるんできます。
シミがない場合
10倍希釈のミストデワックスを1?に1プッシュ程度拭き、マイクロファイバーでふき取ります。汚れ落とししながら塗膜保護ができます。
以上になります。
なにかご不明な点がございましたら、
お気軽にご相談ください。
くれぐれも無理なさらず、
できる範囲でお掃除を!
ご多忙な方、子育て中の方は
・エアコンや空気清浄機のお掃除
・床掃除
から始めてはいかがでしょうか。(小川百合子)