2020.01.24

[第18期]「遊びから学ぶのではなく、遊びだからこそ学ぶ —僕らのあそび場づくり–山育・木育・おわせ行くNO.1—つなぎと地下足袋をきてみる (寄付先の活動報告)

僕らのあそび場つくりno1バナー修正.jpg

20196月に尾鷲市政策調整課の芝山さんから「尾鷲市有林を利用して、トムソーヤスクール(僕らのあそび場つくり)という取り組みをしたい。山で安全に作業ができるように子ども用の地下足袋とツナギを寄付してもらえないか?」というご相談をうけました。

 

 

 

詳しくお話を聞くと、地元の寺子屋「小山ハウス」、尾鷲藪漕隊、三重大学地域創世戦略企画室、三重大学自然環境リテラシーなどにもご協力頂き、1年間のプログラムを地域の小学校にて継続的に続けていくプロジェクトだというのです。

 

弊社は、利益のあるなしにかかわらず毎年売上の0.3%を山林の維持・管理・循環に関し持続的に活動される団体に寄付をしておりますが、この予算はお客様からいただいた大切な売り上げの一部ですので、通常は社内でよく吟味をします。しかし、今回は急なお話な上、弊社の決算前ということもあり、そのような時間はなく、今回のみ、小川耕太郎代表とCSR担当の藤井の即決で、小川耕太郎∞百合子社の社会コスト分で寄付することにいたしました。今回のプロジェクトの目的は『トムソーヤのように子ども達が自ら地域の山へ入っていくような体験プログラム』を計画されています。

 

 

 

背景としては、東紀州は森林率86%といった自然に恵まれた地域ではありますが、現代の小学生は忙しく、また子ども達だけで山や海に遊びに行くことが禁止されていることもあり、遠足などで熊野古道のように整備された道は歩いたことがあっても、整備されてない作業道をあるく経験はほぼ無いに等しい状況です。またこの地場産業(林業・製材業・木工業)や山から育まれた生活文化の知識がほぼ無いのが現状です。地域の子ども達は高校を卒業すると、みな外へでていきます。その時に地域の風土や産業を知らずにでると地域との繋がりが途絶えてしまいます。芝山さんは、森の国の子ども達だからこそ「子ども達に夢を与えたい」と想い提案をされました。



芝山さんは、小山ハウスの森田さんに、トムソーヤのように子ども達が自ら山へ入っていくような体験プログラムができないか相談をされたそうです。

 

 

芝山さんとこの地域でアウトドアインストラクターや「放課後寺子屋」をされている小山ハウスの森田さんは、このプログラムの過程にもこだわっています。

『「遊びから学ぶのではなく、遊びだからこそ学ぶ」そんな過程を大切にするプログラムを実践されるプログラムが目標です。論語でいうと『子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者(あることを理解している人は知識があるけれど、そのことを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人に及ばないものである。)に当たります。(談:森田さん)』

学びについて「知る」「好む」「楽しむ」という三段階で表現をするならば

(1)「知る」→単なる知識の得る段階

(2)「好む」→積極的な意志がはたらく段階

(3)「楽しむ」→楽しすぎて学ばずにはいられないという情熱がはたらく段階

となります。

今回のプロジェクトでは3段階目の「楽しむ」過程を大切にしたいようです。



子ども達は、自分で気づき発見した時、ワクワクする氣持ちを膨らませています。そんな時、子ども達は驚くほどの「情熱」と「集中力」発揮してます。

これは物事を達成するときに大切な力となります。そのためには、大人が子ども達をじっと見守る「対話型の学び」が必要となるようです。



第一回は、「道なき道に道をつくる(山の作業道)」「杉や檜の違い、山へ行き立木を検尺する」ワークショップが開催される予定です。

 

山に蛭や蛇、蜂もいます。まだ整備されていない山に、子供たちが自ら遊び場をつくるためには、生地が丈夫で動きやすい「つなぎ」や子供用の地下足袋で虫や蛇から身体を守り、山道を安全に歩くための装備が必要です。こちらを弊社が協力させて頂きました。

 

 

64469824_2296041390485053_179912615206584320_n.jpg

64615019_1591456490988260_3548852397746946048_o.jpg

森林体験プログラムは一年にわたり5回のカリキュラムで行われます。

 

今回は宮之上小学校の三年生14名が体験します。

 

 

尾鷲市の財政がひっ迫する中、ある意味、無謀なプロジェクトではありますが。しかし、自分の胸に手をあて考えてみると、そういった時こそ力が発揮できるのではないでしょうか。社会にでれば、そのような状況の中でもやり遂げる場面も多いので、今回のプロジェクトが事例の一つとなり、今後、発展していけば、子ども達にとって最高のプロジェクトになるのではないかと思いました。

 

 

このプロジェクトの強みは「人」です。尾鷲市役所の芝山さんと小山ハウスの森田さんの情熱と人脈を最大限に生かした最強のメンバーが協働します。まさに産官学民の連携の実践ではないでしょうか。

[企画・運営]

尾鷲市


[協力団体]

・小山ハウス  ・尾鷲藪漕隊 三重大学地域創世戦略企画室三重大学自然環境リテラシークラブ・尾鷲市政策調整課

尾鷲市教育委員会・三重県農林水産事務所・森林組合おわせ

・熊野古道センター



[協賛]

・小川耕太郎∞百合子社

64386757_2296041127151746_3575922477102006272_n.jpg

子ども用のつなぎと地下足袋をみたとたん、興奮する子ども達の笑顔は、なによりものプレゼントでした。

64756021_2298383920428518_7699052289117388800_n.jpg

64658503_2296041327151726_5617784237819166720_n.jpg大人まで少年にかえったかのようにみえますね(笑)(続く)




P.S

毎年このような取り組みが行えるのも、弊社の商品をお買い上げいただく皆様のお陰です。皆様には心より感謝を申し上げます。また、陰ながら支えてくれる仕事仲間やスタッフやそのご家族にも心よりお礼を申し上げます。いつもありがとうございます。

 


[企画・運営]尾鷲市


[協力団体]

・小山ハウス  ・尾鷲藪漕隊三重大学地域創世戦略企画室三重大学自然環境リテラシークラブ・尾鷲市政策調整課尾鷲市教育委員会・三重県農林水産事務所・森林組合おわせ・熊野古道センター 他


[協賛]

・小川耕太郎∞百合子社

毎年、このような取り組みにご支援できるのも、小川耕太郎∞百合子社の商品をお買い上げいただく皆様のお陰です。皆様には心より感謝を申し上げます。また陰ながら支えてくださる仕事仲間やスタッフとそのご家族の方々にも心よりお礼を申し上げます。

寄付額web.jpg



僕らのあそび場つくりno1バナー300.jpg
僕らのあそび場つくりno2_300.jpg


僕らのあそび場つくりno3mini.jpg

300バナー.jpg

4さいばー.jpg僕らのあそび場つくりno5mini.jpg

6mini.gif

7mini.gif



このプロジェクトは産官学民連携プロジェクトにより実施しています。[産]の一つとして安藤財団の2019年度トムソーヤスクール企画コンテストに応募し、厳正な審査の結果支援50団体にノミネートされました。http://www.shizen-taiken.com/contest2019/select50f.html
2019年12月、安藤スポーツ食文化財団第18回「トムソーヤスクール企画コンテスト」で推奨モデル特別賞に選ばれました。http://www.ando-zaidan.jp/html/tom_nr2019.pdf

#トムソーヤスクール



その他の寄付先の活動報告はコチラをご覧ください↓↓↓↓
title2.pngのサムネール画像

 

記事一覧を見る