2018.09.03
[第18期]社会コスト支援先の活動報告 安全なロングトレイルへ・・・地名の調査や道標の設置など山道整備に取り組むボランティア団体へ寄付
小川耕太郎代表の経営理念は、自然を活かし自然のままに使う商品を提案することで、地域に生業ができ、雇用が生まれること。寄付活動は、自然が循環できる経済活動の中の一環として行っています。
いくら環境に負荷をかけない商品をつくっていても、売上があがるほど、ガソリンや多くの紙や電力を消費しています。それらを【社会コスト】として毎年売上の0.3%を山林維持循環活動などに寄付する費用としてあてています。
カンタンにいえば、我々だけでなく、子ども達や孫達の代まで健康で安心して暮らせる社会をつくるためには、どのようにすればよいか考え行動しています。この部分がブレなければ、ゆっくりではありますが「利益を生み出す仕組み」と「事業者自身の持続可能性も確保できる」経営ができると自負しております。
微力ではありますが、そのような経営を続けることで、仕事上のパートナーと共に高め合い地域の産業が継承できます。またそれらの商品を丁寧に説明することで「自分だけの損得でなく持続可能な商品を選ぶ」お客様との出逢いをいただけます。
このような支援活動が継続できたのは、お買い上げいただいた皆様のお陰です。皆様には心より感謝を申し上げます。
[第18期]社会コストの寄付先の活動のご紹介
▲2015年12月30日 読売新聞
今回、寄付させていただきました、尾鷲藪漕隊さま と 外遊びプロジェクト様は、小川耕太郎∞百合子社は、第18期の社会貢献活動の支援先として、尾鷲トレイルの整備推進とセルフレスキューの充実を図るため、資材を寄付させていただくことにしました。
【尾鷲トレイルとは】尾鷲のまちを囲む山々を尾根つたいに歩く道。猪ノ鼻水平道へ移動から行野浦の弁財天神社まで全長37.7キロで豊かな自然や文化香る尾鷲を満喫できるコースで、近年注目を集めています。三重県南部での外遊びを提案するボランティアグループの外遊びプロジェクトのメンバーがその魅力に着目し、道普請の実行を目的に尾鷲藪漕隊を平成24年に結成。安全なロングトレイルへ、地名の調査や道標の設置、藪の刈込など山道整備に取り組んでいます。
下記の写真は活動の一部ではありますが、 尾鷲トレイル様のfacebookサイトより画像をお借りし御紹介させていただきます。

尾鷲トレイルのコース写真を拝見し、まだこんなに素晴らしい景色を見せてくれる
尾鷲があったのかとびっくりしました。間違いなくこれからの尾鷲の大切な観光資源となることでしょう。
また、ガイド育成やスキルの向上のためセルフレスキューを学ぶことで山だけでなく、災害の多い尾鷲での救助活動にも役立つことと思います。
少しばかりではありますが、これらの活動を担う尾鷲藪漕隊と外遊びぷろじぇくとへ資材提供することでお役に立てればと思います。
2018年8月31日 10:00am?11:00am 小川耕太郎∞百合子社にて授与式を行いました。


スタッフの藤井より、この団体活動の説明があったとき、連合設計社 故・吉田桂二先生らが進めていた建築家たちの合宿『大平建築塾http://www.oodaira.org/home/whatoodaira』を思い出しました。もう20年くらい前になりますが、それらの合宿で、イギリスのボランティア団体『ナチュラルトラスト運動』を知りました。
ナショナル・トラストは設立の目的として「国民の利益のために、美しく、あるいは歴史的に意味のある土地や資産を永久に保存するよう促すこと、土地については、実行可能な限り、その土地本来の要素や特徴、動植物の生態を保存すること、そしてこの目的のために、資産の所有者から歴史的建造物や景勝地の寄贈を受け、獲得した土地や建物などの資産を国民の利用と楽しみのために信託財産として保持すること」を定めており、単なる環境保護ではなく、歴史的建造物や景勝地を国民の遺産として保持することで、愛国心や国民の一体感といったナショナル・アイデンティティを形成・強化することを意義としています。
尾鷲トレイル山道の整備がすすむことにより、尾鷲に来てくれる人が増え、素晴らしい山の景色を知ってもらえれば嬉しい限りです。頑張っている地域団体を活動の拡がりとともに、微力ではありますが、尾鷲全体で活動資金支援が拡がるキッカケになればと願っております。(文:小川耕太郎) (続く)
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