2018.09.03
2018年9月1日付 南海日々 山道整備や救助訓練資材—ボランティア団体に 賀田町の小川社寄贈—
2018年9月1日付 南海日々新聞–山道整備や救助訓練資材—ボランティア団体に 賀田町の小川社寄贈—([第18期]社会コストに関しての新聞記事)<以下転載>
尾鷲市賀田町の住宅製品販売会社「小川耕太郎∞百合子社」(小川百合子社長)は、地元ボランティア団体「尾鷲藪漕(やぶこぎ)隊」と県内外の野外愛好家でつくる「外遊びぷろじぇくと」に山道整備や山岳救助訓練の活動資材65点(10万円相当)を寄付した。尾鷲トレイルや尾鷲道の整備、セルフレスキュー(自力救助)の訓練に役立てられる。
同社の社会貢献活動の一環。両団体の活動実績と尾鷲トレイルの素晴らしい眺めを知り、「間違いなく市の大切な観光資源になる。頑張る地域団体の役に立てれば」と、活動に必要な資材の提供を申し出た。
31日、外遊びぷろじぇくとの会員で尾鷲藪漕隊の隊長を務める内山勝稔さん(75)と隊員の内山佳和さん(66)、福田晃久さん(58)が同社を訪問。小川耕太郎代表(56)が「資材の充実で山道や景観整備が進み、尾鷲トレイルに来る人が増えればうれしい」と資材一式と目録を手渡した。
資材は登山者の道しるべとなるマーキングテープやのこぎりの替え刃、チェーンソーオイル、傷病者の救助に使用するクライミングロープ、登山用工具など。
内山勝稔さんは「活動に役立つ資材の寄付に感謝している」、内山佳和さんは「尾鷲トレイルは一通りの景観整備を終えたが、山道を覆うシダの刈り取りは最低年2回必要。資材すべてそろえるのは資金的にも大変で、山岳救助講習は講師から資材を借りていたので助かる」と礼を述べた。
尾鷲トレイル(自然道)は尾鷲市街を囲む延長37.7キロの尾根筋登山道。今後は大台ケ原(奈良県上北山村)-尾鷲市古和谷間の旧参詣道「尾鷲道」(約19キロ)の整備にも取り組むという。