2018.08.31
『風化による仕上げ直し』—経年を愉しむ—
『風化による仕上げ直し』
リノベーションのキーマン…
の海田さんから助言をいただき
『時間の中の建築』をよみ、
小川社バージョンで
風化による仕上げ直しをしてみました。
写真は木もちe外壁(9年目)です。窓枠のみ蜜蝋カラーワックス(オーダーメイド製)を塗布
▲写真は木もちe外壁(9年目)です。窓枠のみ蜜蝋カラーワックス(オーダーメイド製)
窓枠は自社製品の蜜ロウカラーワックスの赤を塗布
オーダーメイドでつくっているので
微妙な色味も調合できますが彩度が高い色がオススメです。
蜜ロウカラーワックスの原料は3つ
1.蜜ロウ
2.エゴマ油
3.べんがら
4.アルカリ水
古い建物が多く残る
ヨーロッパの街並みを参考に
明るい色で塗装しました。
▲窓枠を塗装する前
玄関の塗装はカッシュ―塗装仕上げですが
9年経ち、色褪せてきたので、その褪せ感に
艶を出したかったので
オイルのみで磨きました。
▲郵便ポストは彩度の高いモスグリーン色を!
近年、『無垢の木の経年は汚い』
という層が増え、そういった考えを
払拭しようという取組みです。
▲杉板の外壁(舟屋)
そもそも外壁なのに、
ずっとピッカピカというのもどうなん?
という素朴な疑問を吹き飛ばせて
くれた書籍でした。
木もちe外壁をはじめて
もうすぐで10年経つので
『木の経年についてもお伝えしよう!』
とカタログもリニューアルする予定です。
カイダ建築設計事務所さま、
貴重な助言を頂きありがとうございました。