2018.07.17

化学的なものをつかわない、カラーワックス。

今日は久々に「蜜ロウカラーワックス」を作りました。
蜜ロウとエゴマ油を湯せんで溶かし、
完全に液体状になったら、
ベンガラを入れて攪拌。
あったはずのホイッパーが無かったので、
割り箸でやりました。
このまま冷やすと均質にならず、
色むらが起こるし、塗りにくい。

10数年前、何とか均質に混ざり、

塗りやすくなるようにしようと
悪戦苦闘していました。
蜜ロウミストデワックスにも
使っているアルカリ水で
何とかなりそうだと思ってしまった。
なぜそう思ったのか分かりません。
もう狂気の世界。




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2種類の原料なら単純だけど、
4種類の原料だとレシピは無限にある。
会社のキッチン(私の実験室)にこもって、
試作すること数百回。
やっとの思いで、作りあげました。


化学的な物質や重金属をつかわず
安定した液状にするのは微妙な
比率が必要です。



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上のレシピができるまでに、
数十万円のお金と数ヶ月の時間がかかりました。
意地と執念ですね。
・・・変態とも言う。


でっ、色を定着させるのに
ある技術をつかい「やっと!できた」と思ったら
今度は速乾&顔料が定着したのに
速く固まりすぎて、機械塗りのローラーが
まわる間にかたまり、
結局、商品化に至らず。
このカラーワックスができたら、
内装材のキズものなどに塗れば
内装材工場も商品になるからよかったけれども、、、。


でも、時々、土足用や
外壁に使いたいという
お客様からの
オーダーを受けた時だけ作っています。


今回は、自宅のあるところに使おうと
赤(左側)と朱色(右側)の2種類を製造。
木もちe外壁に塗るとこんな感じになります。



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なかなかの色合いでしょ。
自宅に塗ったら、写真を撮って紹介します。(耕太郎)












「チャンスは苦境の最中にある。(by アインシュタイン)」

「世の中に、失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない、諦めた時が失敗だ。(by 稲盛和夫氏)」


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