2018.05.31

【三木浦町の元スナックを再生し、地域のまちづくりの場へN0.5–海と山が隣り合わせの漁村部だからこそ、パーマカルチャーを発信していきたいーー】

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DIYでリノベーションする人が増えてきます。しかし、建築の知識がないと肝心な要な耐久壁をとってしまったり、室内につかわれる建材の安全基準知識を知らなかったり、イメージを現実の空間に落とし込むのはなかなか難しい面があります。よほどコンセプトを明確に伝える力と、現場の応じて柔軟に対応しないと、店の魅力が見えなくなることが多いと聞きます

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▲ビフォー(cafeマドロス)かなり限られた予算とタイトなスケジュールだったにもかかわらず、地域おこし協力隊として三木浦町に入った、早織さんは自分の中でイメージを明確にされ、それらを伝える力があったのではないかと思います。篠原大工さんの協力の元、地域の方々と協働でDIYで行われました。

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▲アフター(cafeマドロス)

超短期間に集中して行われたリノベをみて、私 小川百合子は「一体、早織さんは何をされていた人なのか?」と興味をもちました。

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SNSでこの2枚の写真をみたときに「リノベ慣れしている!」と思い、ますます彼女に興味をもちました。


たまたま縁あって、木材の提案や売り方をてこ入れしている最中に、小川耕太郎∞百合子社がこの彼女cafeマドロスに木材を提供することになったのですが、彼女の仕事を知るうちに「彼女からヒントを選ぶることができないか」とおもい、開店にむけご多忙の中、早織さんにお話しを聞きに行きました。


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彼女は地域起こし協力隊として三木浦町に入るまえに、オランダのロッテルダムにある日系海運運会社に入社しオランダで働いていたそうです。オランダに限らずヨーロッパでは「古いものを修理してつかう」生活スタイルが残っています。ヨーロッパやカナダでは、休日に家の手入れをする人がとても多いと聞きます。

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小川耕太郎∞百合子社のモットーとしている「モノと永くつきあう喜び」も、住まいに手をいれていけば永くつきあえるそんな喜びを目指し、商品づくりをしています。

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▲鋸研ぎ職人 長津勝一さん
話はそれますが、小川社が扱う「長勝鋸こと長津勝一さん」は、ヨーロッパの職人たちに向け「鋸研ぎ」の指導を依頼されヨーロッパへレクチャーに行かれます。私たち夫婦が尊敬する長勝さんからもヨーロッパの住まいの考え方、暮らし方、物の選び方などのお話を聞いていました。

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▲オランダのcafe


早織さんは「自分の住む家をどのようにリノベしたらよいか?」と考えながら、オランダのcaféを巡りビジョンを固めていったそうです。見様見真似で床貼りやペンキ塗りなどを覚え、自分の家をリノベしていたそうです。

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▲cafeマドロスの窓からみえる三木浦町の海

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オランダ人はテラスを好む人が多くその影響を受け「室内と外がつながるような空間づくり」に興味をもたれたそうです。cafeマドロスからみえる海をより美しく映える色彩計画と素材選びにこだわったそうです。


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長く務めた海運会社をやめ、インドやネパールへ旅にでたときに出会ったスペインの女性から「パーマカルチャー(恒
人間を含む生物や自然にとって恒久的持続可能な環境をつくっていく暮らし方)知り影響をうけ、生物資源活用と多様性を軸に置いた、お洒落な暮らしをデザインしたゲストハウスが日本の農村部に増えていることを知り、
WWOOFジャパン(お金のやり取りのない人人の交流)を通して、奈良県明日香村のゲストハウスに滞在し、農村部のパーマカルチャーを学んだそうです。

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asuka_tanada03.jpg▲明日香村でのパーマカルチャー体験

一方、日本の農村部にはパーマカルチャーという考え方が導入されつつあるが、漁村部にはなかなか浸透してないことを知った早織さんは「海と山が隣り合わせの漁村町こそ、生活排水が直接河川や海に流れる。だからこそ持続可能な生活スタイルを次世代につたえたい!」と思い、三木浦の協力隊に手を挙げられたそうです。

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▲海と山が隣り合わせのリアス式海岸に在る小さな漁村町三木浦町

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シンプルで清潔感のあるcafeマドロスの空間。白と木とブルーグレーを基調とし、店内には植物が飾られています。こういうセンスひとつひとつも彼女の想いから積み上げてきたものなのかもしれませんね。

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早織さんとは、歩んだ道も世代も違いますが、最近、彼女のような生き方をもち自らの行動で突き進み未来をすこしづつ変えていきたいという若い方に出会います。若い世代の方にあうと、小川社が20年かけて少しづつ歩みを進めてきてよかったなぁと思います。このような考えをもつ方に、木もちe―デッキ(アウトレット品)を使っていただくご縁をいただき有難く思います。人と人のつながりによって持続可能な暮らしをクリエイティブに仕組みをつくっていく、そんな時代が来たように思いました。(文 小川百合子)


P.S
偶然ではありますが、今回このリノベの強力な助っ人篠原大工さんが、義父が営んでいた製材所のお客様だったことを知り、不思議な巡りあわせをいただきましたた。残念ながら、義父は倒産という形で商いを終えましたが、義父の想いは主人(小川耕太郎)がひきつぎ今の小川耕太郎∞百合子社があります。いろいろ大変でしたが、木材関係の商いをあきらめなくてよかったです。

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▲只今、準備中

cafeマドロスにつかった木もちeデッキは、屋外につかうウッドデッキとしては、検品から外れた商品を内装用につかっていただいています。いまでいうアウトレット商品になります。只今、H.Pを製作中ですが、もしご興味のある方はお電話にてお問合せ下さい。 


小川耕太郎∞百合子社 0597-27-3361(平日8:30–17:00 / 休日:土日祝日)



◆木もちeーデッキ 公式サイト https://mitsurouwax.com/cont04/

◆cafeマドロス

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