2017.04.07

2017年4月7日付け紀勢新聞 農林水産産業発展の基地に—天満荘 三重大産業振興学舎に認定—

2017年4月7日付け紀勢新聞 農林水産産業発展の基地に—天満荘 三重大産業振興学舎に認定—
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—以下転載—
尾鷲市天満荘の古民家「天満荘」が1日付で三重大学東紀州サテライト東紀州産業振興学者に認定され、5日に植樹が行われた。
三重大では、東紀州、伊勢志摩、紀勢、伊賀の4地域に、特性を活かした研究や教育に役立てるための拠点となる学者の設置を進めており、東紀州地域では昨年11月に教育学部が設置した木本高校に続いて二か所目。天満荘は農林水産業を中心とする産業の発展に向けた基地として、地域の会社や団体、市町、県の出先機関などが集まって意見交換をしたり、交流の場として使われる。
学生たちは4日に来鷲し、清掃や剪定した枝の撤去など敷地内の整備を実施。この日の植樹には学生や教授、天満荘を管理運営するNPO法人天満浦百人会ら約20人が参加し、市内賀田町の小川耕太郎∞百合子社からおくられたサルスベリの苗木5本を植樹したもので、同社小川百合子取締役も立ち会った。
同大産業連携コーディネーターの前川行幸名誉教授は「東紀州どうしていくか、地域活性化のためには何をすればいいのか、皆で集まり意見を交わす場になってほしい」と期待を寄せ、「この先は地域の人に認知してもらい、学生には東紀州をしってもらえれば」と展望を語った。
生物資源学部4年生の犬飼拓弥さんは「海がきれいで驚いた。着てみないときれいな景色がわからない」、同じく4年生の畑中春奈さんは「風情があり、景色もよくここならすごしてもいいと思った。漁港も近くあり、漁業者の人たちと交流を深めながら課題を確認し、研究していきたい」と意欲を燃やしていた。
天満浦百人会の松井まつみ理事長は「ここを地域の拠点として認めてもらえた。継続は力なりと強く思った。学生からの思いもよらない提案が楽しみ」と期待していた。

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