2017.01.24
第14期寄付先の活動報告2014年3月:チーム日光新規取り組み[山と海の子守歌 森の再生in宮城 洞の浜 第1回]
◆活動内容:[第一回]山と海の子守歌 森の再生in宮城洞の浜(2014年3/29、30、31)
◆寄付先:チーム日光
◆主な取り組み
1)洞の浜とそれに繋がる魚付林にて 震災後いまだに残る漂着物と倒木の片づけ作業、塩害で枯れた木々の伐採
2)牡蠣を出荷までの工程の一部のお手伝い
▲震災後、倒木した木々の整備と片づけ
▲津波により塩害を受けた杉

▲漂流物の撤去
下見で現場を見たときは暫くこの方付け作業をやらなくては・・・という思いでしたがさすがチーム日光!一人一人の動きが違います。手つかずの倒木を切ってまとめたり、大量の枝・漂流物・粉々になった発泡スチロールを拾って拾って拾い続ける。
▲倒木した木をまとめ使えるものはもっていきます。
そして、牡蠣を出荷までの工程の一部をみんなでお手伝いしました。お店で牡蠣を頂くときは、綺麗に殻は剥がされ、プリプリした身が目の前に並びます。それを私達は大きな口を開けシュルリとひとのみに飲み込んでしまいます。
しかしながら、こうやってこの牡蠣は、皆の手作業により丹念に処理されてることを知りました。朝早くから、この真冬での手作業は寒さが身にしみます。大変な仕事です。牡蠣の殻には、藤つぼやムール貝、様々なものがく付着しています。見た目は岩そのものです。
牡蠣に穴を開けないよう、ほどよい力加減でハンマーを叩き、海つぼや、ムール貝、その他のものをそぎ落としていきます。綺麗に綺麗にハンマーでそぎ落とし、最後に綺麗に水洗います。
美味しい牡蠣を丸呑みし食べるのは一瞬ですが、美味しく食べる為には、大変な手間がかかっていることを山育ちの私たちに教えてくれました。
本当に、この美味しい牡蠣が頂ける事に、感謝です。3年前の津波で牡蠣も育てる筏も船も、作業道具も網も一切全てが流されてしました。
しかし、昔からの日本の文化を守るために、全てを失ったマイナスから立ち上げ、3年が経ちやっとやっと、美味しい牡蠣が育ちました。本当に美味しい牡蠣です。漁師さんが丹念を込めた海の幸であり、この昔から豊かな環境、山や海が育てた海の恵みです。
この文化を残したい。この景色を残したい。
ここに来て、この景色を眺め、この旬の食材をほおばり、この温厚で人懐っこい地元の笑顔にふれあうと、本当に大切なものは何かを教えられる事でしょう。
日光に帰り翌々日すぐさま飛騨に飛んでいきました。森の再生に欠かせない人に会うためです。
なんと40年も前から広葉樹の植林の大切さを伝え 日本各地に広葉樹の森を再生した張本人だったのです。広葉樹を育てることはとても難しく これからいろいろな事を教わらなくてはなりません。言えることは今回の活動は短期決戦ではなく、長期にわたることです。
そして自然を破壊する事は簡単だが もとの形態の戻すことが如何に大変かを皆さんで体験したいと思います。
次の時代に同じ過ちを犯さない為にも大変さを身体で感じる必要があります。全て起こっていることは現場であり 机の上でパソコンから観るものとは違います。勿論問題を他の場所で話し合い、解決する事も本当の解決にはなりません。
大切な事は頭で考えるのではなく、自分の肌で感じて心に伝える作業です。この勘を養わなくては、自然を再生するなんて大それた事は出来ません。『正しいと思うことが間違えで 間違っていると思うことが本当は正しい。』正しい答えは自然から見た目で物事を見ることだと思います。自然がこれだけ猛威を振るうということは、現代の人の考え方が間違った方向に進んでいる証ではないでしょうか。
人が自然を創ったのか?もう少し人は自然に対して謙虚にならないと自然はどんな時もバランスを取ろうとしているのかもしれません。だから破壊を大きくすると修復しようとする反動も大きくなる。それが世界のあちこちでで起こっている災害の原因ではないでしょうか?それらの事を考えつつ指針として活動して行きたいと思います。
2014年4月 チーム日光代表 小坂憲正





※この文章は、チーム日光ファイスブックの投稿から編集し、小川社のお客様に報告するブログにまとめています。
◆災害復興支援
小川耕太郎∞百合子社ではその地の人と暮らしを支えてきた山や自然に目を向け、支援活動を行っています。2011年-2014年にかけボランティア団体「チーム日光」に支援させていただきました。以下チーム日光の活動がメディア掲載されましたのでご報告させていただきます。
◆第14期(2013年7月から2014年6月)の売り上げの0,3%の一部 30万を寄付
◆寄付先:チーム日光 新規取り組み[山と海の子守歌 森の再生in宮城 洞の浜]
小川耕太郎∞百合子社では、利益があるなしに関わらず、毎年売り上げの0.3%を山林維持循環を目的とした活動に寄付しています。この
度、この取り組みが10年目に入ることから、寄付先の活動をまとめています。このような活動ができるのも、お買い上げいただいた皆様と商売を通してご縁をいただいた皆様のお蔭です。皆様には心より感謝を申し上げます。 有限会社小川耕太郎∞百合子社
◆詳細 東日本大震災復興支援の活動報告ブログ「チーム日光のキセキ」をご覧ください。