2017.01.25
第14期寄付先の活動報告:チーム日光新規取り組み[山と海の子守歌 森の再生in宮城 洞の浜]
—チーム日光新規取り組み[山と海の子守歌 森の再生in宮城 洞の浜]–
▲森の再生in宮城洞の浜を始める前 津波による塩害で枯れていた木々(2014年3月)
▲森の再生in宮城洞の浜を始め、塩害で枯れた木々や倒木、漂流物を整備した後の浜の風景(2015年8月)
南三陸町歌津伊里前湾の突端に地元の人が呼ぶ『洞の浜』という小さな浜があります。この場所は震災後に、チーム日光が絡み合った魚網を引っ張り出した現場の近くです。洞の浜は100メートルにも満たないとても小さな浜でそのまま森に繋がる地形です。
この浜は回りが山で囲われ不思議な場所でどこよりも生き物の成長が早く 豊富な場所であるようだ。私は『もののけ姫』に出てくる「しし神様の泉」を想像しました。
伊里前湾の鳥瞰図をみると『洞の浜』以外はコンクリートの壁に変わっています。3・11から丸3年が経ちました。少しずつ工事が進み景色も変わってきました。
海が見えぬ程のコンクリートの防波堤計画、10mもの盛り土の増整等の工事も始まり全国から重機のリース会社、土木建設が集まってきています。増整や、コンクリート工事で川の水や海の水が濁ってきています。そこに昔から住んでいる生態も変わり始めています。
プランクトンが少なくなれば、それを餌とする小魚も少なくなったり、機械が一気に入ることで、海鳥も町に近づかなくなってきています。海鳥は、陸上に近づくことで、踏圧や海で採取した小魚を糞というカタチで土壌に栄養を与え、昔から、陸上の植物や生態に影響を与えていました。今、自然が与えた影響ではなく、人間の作り出す人工的な影響で、その土地に昔から生息している生態が一気に変わろうとしています。
私達が口にする、美味しい海の幸は、山や森が綺麗でなければなりません。地元の漁師さんは言っています。「森や山が豊かになれば海は育つ」と。
チーム日光の新規取り組み「山と海の子守歌 森の再生in宮城 洞の浜」によって、この浜を守り持続可能にしていくには森を杉だけになってしまった単一的なものから多様性に満ちた広葉樹の森にしなくてはいけません。それによりかつて在った沢の復活、しいてはより一層の生物が宿る場となることを信じています。今回の取り組みは、本当の意味で10年後の日本再生の必ず役に立つと信じています。「もののけ姫」のように手遅れになる前に、みんなの手でししの神を森へ還します。 2014年3月
◆◆2014年度[山と海の子守歌 森の再生in 宮城洞の浜]スケジュール◆◆
現場視察 2014年3/15
◆2015年度 洞の浜のご報告(海の生態について)
報告:千葉拓(マルタ拓洋水産)
さ―
この文章は、チーム日光ファイスブックの投稿から編集し、小川社のお客様に報告するブログにまとめています。
◆災害復興支援
小川耕太郎∞百合子社ではその地の人と暮らしを支えてきた山や自然に目を向け、支援活動を行っています。2011年-2014年にかけボランティア団体「チーム日光」に支援させていただきました。以下チーム日光の活動がメディア掲載されましたのでご報告させていただきます。
◆第14期(2013年7月から2014年6月)の売り上げの0,3%の一部 30万を寄付
◆寄付先:チーム日光 新規取り組み[山と海の子守歌 森の再生in宮城 洞の浜]
小川耕太郎∞百合子社では、利益があるなしに関わらず、毎年売り上げの0.3%を山林維持循環を目的とした活動に寄付しています。この度、この取り組みが10年目に入ることから、寄付先の活動をまとめています。このような活動ができるのも、お買い上げいただいた皆様と商売を通してご縁をいただいた皆様のお蔭です。皆様には心より感謝を申し上げます。 有限会社小川耕太郎∞百合子社
◆詳細 東日本大震災復興支援の活動報告ブログ「チーム日光のキセキ」をご覧ください。