2009.03.17

2009年3月17日付 紀勢新聞 行野市有林に250本—養殖組合らミズナラ植える—

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2009年3月17日付 紀勢新聞 行野市有林に250本—養殖組合らミズナラ植える-

——-以下転載——
「海と山をむすぶ漁民の森づくり」と題した植樹イベントが14日、八鬼山の九木峠に近い市有林であり、ミズナラ250本を植えた。


尾鷲湾の海を生かすためには、尾鷲湾に流れ込む水の源である森づくりが重要という漁業関係者の呼びかけではじまったもので、「豊かな海づくりは森林づくりから」を合言葉に平成13年から植樹を行っており、今回で8回目。

一昨年まで過去6回は又口奥の八幡峠に近い栃川原市有林に場所を変えた。現場は九鬼地内の旧国道311号から林道八鬼山線に入り、健康のゆとりの森の「展望台の丘」を過ぎた先。50-60年生のヒノキを切り出した跡地で、広さ約2万平方メートルある。
前日の雨で足元がぬかるみ、小雨がふる悪天候のなか植樹作業が行われたが、尾鷲養殖組合(中村浩久会長)と尾鷲漁協関係者、JPOWERグループの電源開発とJPハイテックの社員をはじめ、応援の尾鷲ロータロークラブ、それに尾鷲市の職員らを合わせた総全60人が労力を提供した。
参加者たちは午前十時ごろ現地に到着。尾根伝いに山に入り、背丈30cmほどのミズナラの苗木を植え、シカの食害ネットで苗木を囲んだ。
落葉樹林の腐葉土は保水力が高く、土砂崩れを防ぐ”緑のダム”でにある。微生物の働きでつくられた養分が海に補給され、プランクトンの増殖によって海の生産力が高まる。
過去に6回の植樹で栃川原にコナラ2500本、サカキ1500本、ヤマザクラ40本、ミズナラ1000本植え、昨年は行野浦中山にミズナラ400本を植えている。
また今年植えられたミズナラの苗木と食害ネットの一部は、賀田町の有限会社「小川耕太郎∞百合子社」と尾鷲ロータリークラブからの寄付があり、10日に奥田尚佳市長に目録を受け渡した。

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