2017.01.17
集落の風景と文化はつながっている。国道311ひとつなぎフェス
2017年1月15日(日) 雪がふる中、海と山里をむすぶ 国道311ひとつなぎフェス というイベントが開催されました。
今でこそ車で5分程度の場所も、昔は船でしか行き来できない集落が多く、そのためこの地域には独自の食文化や風土が残っています。国道311号沿いは、この地域ならではの風景を楽しめることから釣り客やダイビング愛好家には隠れた人気のスポットでもあります。
最近、東紀州にも高速道路が通り、本当に便利になりました。しかし、その一方で車一台通るのがスレスレの国道311沿いのドライブの魅力も伝えたい!車をとめて、ゆるゆるとその地域ならではの風景や風土を愉しんでいただきたい!そんな想いからはじまった催し物です。
このイベントの発起人は「みはまるしぇ」というイベントを」立ち上げた女性です。子どもができたから仕事ができない、やりたいことができない等ということに疑問を感じた彼女は、子連れで出展できる、また子連れでマルシェイベントに参加できるそんなイベントを過疎地で開催しました。
はじめは「こんな田舎に人がくるわけない」と非難されたこともあったようですが、子連れに焦点をあてたマルシェは、じわじわママの間で人気が高まり、最近では駐車場が足りなくほどでした来場数に達しました。そのような経験をした彼女は「集落の風景と人と特産物はつながっている!その土地に足を運ぶからこそ楽しめるイベントはできないだろうか!」と考え、国道311ひとつなぎフェスを立ち上げられました。
それぞれの集落が自発的に企画し、責任をもって催しものをおこない、背伸びをせず
その集落の風景や風土をいかした小さなイベントが魅力なのではないかと思います。
▲小川耕太郎∞百合子社では小屋風の茶屋 徐福茶屋で「暮らしを紡ぐワークショップ」というテーマで「木製品を蜜ロウワックスでお手入れする」「近くの山の木をつかって箸+菓子楊枝をつくる」というワークショップを行いました。茶屋からは世界遺産熊野古道伊勢路の絶景が見渡せ、ツーリングや山登りの方だけでなく色々なアーチストも立ち寄る隠れ家的スポットです。
めったに雪がふらない温暖な東紀州にもチラチラと雪が舞い、道路状況が心配されましたが、お蔭様で開催するこちができました。波田須の裏山を散策して小枝を拾い、菓子楊枝をつくる企画も入ってましたが、山道が凍っているため、近くの山の木(熊野杉、尾鷲ヒノキ)で菓子楊枝+箸をつくりました。
火を囲い、ぬくぬくゆるり、小刀で削り箸をつくります。刃あたりで杉やヒノキの感触を確かめながら削る行為はちょっとした瞑想感覚です。
休憩にストーブの上でつくっていた焼き芋を一口ヽ(^o^)丿箸はもちろん自分達でつくったもの♪
↑できあがった箸
はじめて小刀を持つと方が多く、初めはおそろおそろでしたが(;’∀’) 30分経つとみな刃あたりの感覚をつかみ見事な仕上がりでした。特に小1のお嬢さんは、小刀の感覚をつかむのが早く、見事な仕上がりでした。
作業を終えた人から、♪珈琲タイム♪
「日本の材木 「杉」」の絵本をよみながら尾鷲ヒノキや熊野杉のお話をはさみ終了です。
焼き芋ができるまで、参加者のお子様に読みきかせできるように「木の絵本」を揃えました。
寒い日にみんなで火を囲み、あったかい気持ちになるそんなワークショップでした。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
他の町でもその集落ならではの催し物が開催されました♪国道311のゆるいドライブを愉しんでいただいたようで、どの集落も笑顔がステキで、まさにひとつなぎフェスでした。(一部の集落ですが、写真をアップします)
▲梶賀 網元ノ家
▲須野マルシェDX
▲三木里 野菜塾収穫祭 やきやまふぁーむ 整体
次回は3月20日(祝・月)に予定しています。参加していただける集落!募集中です_(._.)_