2022.06.22

画家の形跡を残しつつ「蜜ロウクリーニング」

画家の故永井潔氏の自宅兼アトリエのお掃除をして、「永井潔アトリエ館」とアトリエ内にcafeをOPENする!というご相談をうけました。

2017年4月11日、総勢10人で、蜜ロウワックスとミストデワックスを使っての清掃作業を行ってきました。

最初は、ハウスクリーニング業者さんに入ってもらってピカピカにすることも考えたようですが、画家が絵を描いていた雰囲気を残したまま、綺麗にしたいという事で、私共がお手伝いすることになりました。

▲油絵具の汚れなどアトリエならではの汚れはありますが、これらは画家の
形跡でもあるので、手を入つつやりすぎないのがコツです。
▲作業は劇団員などのボランティアさんで行います。まずは、小川耕太郎が説明。

最初は、ミストデワックスの方が良いかと思っていましたが、油絵の具が床にこびりついていたため、蜜ロウワックスの油で油絵の具を溶いて拭き取る作業にしました。

ちなみにこの動画はクレヨンの汚れ落としです。この経験から、HOW TO動画を撮りました!
半分だけ蜜ロウワックスをかけたイーゼル。画像を大きくすると・・・・
▲蜜ロウワックスを塗る前のイーゼル
▲蜜ロウワックスをかけた後。(右側)

次に大きなイーゼルを、、、

▲まずは大きなイーゼルをミストデワックスでお掃除。
▲その後、蜜ロウワックスで仕上げ。
▲机もミストデワックスでキレイにした後、蜜ロウワックスで磨きました。


▲古い家具ほど、手入れをするば風格がでのが、
無垢の家具の良いところ。この机で色々な創作が生れたのでしょう

「もう捨てようかと思っていたイーゼルが素敵になった。」

「部屋全体が明るくなった。」

と喜んでいただきました。13時から作業を開始して、5時間くらいは作業されたそうです。明日、2017年4月15日OPEN。有楽町線の平和台駅下車10分です。


▲詳細は永井潔アトリエ館をご覧ください。

蜜ロウクリーニングにつかった商品はコレ「塗りなおしメンテナンスセット

過去のblogを、改めて読み返すと、

こーゆう積み重ねが仕事になっていくことがわかりました。とりあえず目の前のゴミを拾いゴミ箱に入れてみる。とにかく何も考えず手を動かす。 心はあとからついていく。【一掃除二信心】の意味が5年経ち、少しだけわかったような氣がします(苦笑)https://mitsurouwax.com/archives/6898

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