2022.06.16

やわらかで、やさしい家。

2017年3月30日、幾何楽堂の小坂さん達が建てたお家で、建築に携わった人たちを招いてのお礼のパーティーがあるという事で、私たちもズケズケと上がり込んで、御馳走になることになった。

日光金谷ホテル近くでビーガン料理を提供する廻 明治時代の建物を改装したレストランです

お施主である廻さん夫妻が、手作り料理(といってもプロですが)をたくさん振る舞ってくれた。食べることに夢中になってしまい、料理の写真はないが、食事の準備をされている間、私は家の写真を撮らせてもらった。

▲玄関まわり
▲南側からの全景

▲木を組み合わせ市松模様を描いたドア

▲ウッドロングエコを使ったウッドデッキ
▲2階からみたキッチンとリビングとお施主様夫婦 

床は杉材に柿渋を塗り一か月後に蜜ロウワックスを塗布している。柿渋に含まれるタンニンが完全に固まらないううちに蜜ロウワックスを塗ると、蜜ロウワックスが柿渋を溶いてしまうことがある。小川社では柿渋を塗る場合は、塗ってから一か月後に蜜ロウワックスを塗るようにつたえている。

▲猫ちゃんが通れるようにつくった穴あきの引き戸

この家では、外壁に「木もちeー外壁(よろい張り)」、フローリングに「柿渋 」

 蜜ロウワックス」と

ウッドデッキに「ウッドロングエコ」を使っていただいた。ありがとう。

フローリングは、150年から200年生で、黒芯の杉材だけで作られていて、

材の選び方から違うよなと感心した。

玄関もキッチンもお風呂も手作り、買ってきて取り付けるという事を極力しないし、したとしてもアンティークの物を探してきて、お施主様の雰囲気に合わせて使っている。お施主様の雰囲気と小坂さんの感性が混じり合って、柔らかでやさしい家でした。

あー、やっぱり私は、小坂さんの作る家が好きだ。

「死ぬ前に、今度は、新築で、小さな家を作るから、小坂さんよろしく。」

(文章)小川耕太郎
家業が製材所を営み、小学生の頃から製材を手伝う。大学卒業後、不動産、住宅メーカーに勤め、Uターン後、家業の製材所を手伝う。1998年に小川耕太郎∞百合子社を立ち上げる。好きな言葉「チャンスの神様は前髪しかない」。

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