「バクチノキ」は、博打の木?

bakuchinoki.jpg「バクチノキ」

俗称っぽい名前だが、正式な樹木名。古くなった樹皮が絶えず剥げ落ちるため、「博打(バクチ)に負けて身ぐるみ剥がされる」に引っかけたらしい。
身ぐるみ剥がされる世界を描いた読み物といえば、日本文学史に博打小説のジャンルを打ち立てた阿佐田哲也の「麻雀放浪記」がある。



・・・老師は幼児のように恍惚となって麻雀を打っていた。疲労や、損害の大きさが、かえって彼を恍惚とさせているので、これは私にもよくわかる。負けすぎて席を立てない。あの状態が極限までくると、眼の玉が固くしこって動かなくなり、指先は火のように燃えさかってひたすら牌をツモる以外に仕方がない。この馬鹿らしい苦しさ。これが博打の味なのだ・・・・・・(麻雀放浪記)


4月10日は阿佐田哲也の命日。今年は桜の花びらがかろうじて留まっている。(竹村)
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