2015.12.25

土埋め焼き料理 と 土壁。アースなクリスマス

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古代の埋め焼きを厨房で再現するアース料理「泥パックjomon」料理を食べに行きました。

 

doro5.jpgこの料理は縄文鍋(←この鍋は奥様が開発)に泥をぬりつけて火にかけます。

 

 

doro4.jpg食材である黒ムツを笹の葉(←季節によって葉っぱは変わります)で巻き、巻いた葉っぱの表面にもにも塗りつけ、泥に含まれる水分で食材を蒸します。鍋の内部は、泥が固まってカプセルのようになるそうです。笹の葉をほどくと、ふっくらした黒ムツと泥と笹の葉の香りが漂う、クリスマスディナーでした。

 

 

「これは何料理?日本料理???(娘)」

「うーん、原始料理かな?ルーツ料理かな?」

「アース料理っていう感じ?」



「食」は知性と本能を触発するようで、主人とシェフの平山さんは「土の熱伝導性」で意気投合し盛り上がっていました。葉っぱがシェフのメニューは裏山で採れた葉っぱや、近くの海で採れた海草などが、調味道具や調味料として活躍します。今までは熱伝導の調節役として石などを使っていましたが、今回は泥カプセルで微妙な熱調整をしていました。

 

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話しが反れますが、商売がら「土」というと真っ先に「土壁」を思い出します。この地域の古い家の外壁は土壁が多く、土壁の上にガルバor木で覆っています。尾鷲は雨量が多いからなのかな?残念ながら、土壁がむき出しになっているところはありません。

 

 

昨年、親子で熊野市波田須にある音楽ホール「天女座」様で、ストローベイルハウス(藁のブロックと土でできた家)のワークショップに参加させていただきました。土壁の材料は、田んぼの耕作土を掘り上げ、きざんだワラ(ワラすさ)を混ぜ込んで半年寝かせ、ワラが腐熟した頃また新しい「ワラすさ」を混ぜ込んでまた半年寝かせ、使う前にもう一度新しく「ワラすさ」を混ぜ込んで壁を塗るそうです。醗酵する壁なのでのアンモニア臭が、懐かしい。土が乾燥すると、強度が増しコンクリートのように堅くなるそうです。このワークショップのお陰で、はじめて稲作文化を理解したような気がします。「食」と「住」が繋がっています。


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▲ワークショップ後、娘と読んだ「土壁」をテーマの絵本をよみました。





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小川耕太郎∞百合子社では、エコ建材を開発し販売していますが、毎年売上の0.3%を「漁民でつくる森」の植樹費用を寄付しています。山が整備されなければ、土砂は海へ流れ、魚の死活問題にもなりかねません。残念なことではありますが、人間は、土と離れた生活をしているとそんなことも見えなくなってしまいがちです。

 



支離滅裂な文章でごめんなさい(^_^;)



昔の人は自然の仕組みをよーく理解しており、自然からの恵みをどう生かすといいのか、多くの工夫が重ね、知恵や技術が生まれ、長い時間をかけ継承しています。この地域に住んでいると、暮しを大切にするということは、暮らしを通して「自然」を理解することなのかな?と思うことがあります。




自然から離れた暮らしをしていると、なんでもお金で買える!っと錯覚が生まれるがちです。本来、科学の発達も自然から学んでいたことが多かったと思います。科学の発展が自然破壊に結びつかないよう、昨夜は地球の平和を祈りながら床につきました。アースなディナーのお陰で改めて自然の恵みに感謝するそんなイブでした。


 

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