校倉造り

azekura.jpg「校倉造り」

国宝指定される石清水八幡宮(京都府八幡市)の境内を巡っていると、校倉(あぜくら)造りの蔵があった。校倉造りとは、断面が三角形(四角形も)の横木を水平方向に積み重ねる工法で、丸太を横に寝せて壁にするログハウスと同様の建築法。

校倉造りで有名な正倉院が1200年以上も宝物を状態よく保存できたのは、調湿機能に秘密があったため。湿度の高い季節には湿気を吸った横木が膨張し隙間を埋めて外気をシャットアウトし、乾燥期には横木が収縮し隙間を広げて通気をよくするから―――
という説は、現在では否定されている。え?、30年以上信じてきたのに?

木は室内の空気が湿ると湿気を吸って膨張し、空気が乾燥すれば木から水分を放出して室内の湿度を上げるとともに収縮する。これは科学的事実。でも、重い躯体の荷重を受ける正倉院の横木に伸縮する余地などなく、調査でもそのような現象は認められなかったということらしい。

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「そないなこと、どないやてええどすニャー」と石清水八幡宮の野良ネコがあくびしていた。
(竹村)