厳しい環境下で育った べっぴんさん「尾鷲ヒノキ」

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先週末、東京からデザイナー1名、コピーライターさん2名が我が家にこられ

二泊三日打合せをしました。二日目はスタッフの竹村(元林業家で熊野古道のガイド)の案内で山歩きをしました。写真は手入れをされた尾鷲ヒノキの山です。



「尾鷲ヒノキ」は、関東大震災の時に尾鷲ヒノキで建てた木だけ倒壊しなかったことから、関東地域では一躍有名になりました。


尾鷲の山は、岩盤なので土地がやせており「ヒノキ」なら優良な構造材が育つ(ヒノキはやせた土地でも育ちやすい)そうです。構造材は、身体でいえば骨の部分です。だから、丈夫な方が良いとされています。そのため、栄養のある土地で大きく育つよりは、厳しい土地でゆっくり育つと、年輪も緻密になります。


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更に、尾鷲では1haに8000本も密植をし競争させ、間引きしながらまっすぐ育てていきます。どんだけ厳しい環境にするんだろうかっと、可哀そうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、競争で生き抜いたヒノキは油分が多く、この油分には、フィトンチッドといって害虫達が避ける成分が入っているため湿度の多い日本の住宅にはもってこいで、すぐれた耐久性をもちます。
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▲施工後、一年経過した尾鷲ひのき無節の壁板(ピンクから肌色に変わります)

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▲一年経過した紀州杉


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▲尾鷲ヒノキ(無節)の壁


そして尾鷲といえば「雨」。なんと!!!本州では年間降水量が一位



土地が痩せて、密植し、更に台風の通過点、そのうえ雨量も多い・・・・・不思議なもので、これだけ厳しい環境下で育った木なのに、けして険しい表情ではなく、ピンク色かかった超べっぴんな木に育ちます。


更に厳しい環境下で育ったため香りも強く、私たちを魅了させます。尾鷲ヒノキは建ててから一年くらいすると上品な肌色に変わります。油分が多いと、数年経つと木自体がもっている艶がでてきます。
経年変化も素晴らしい材です。