エビネ

ebone.jpg12年前に山の中で引いたエビネが、
今年も裏庭で花を咲
かせた。

学名Calanthe(カランサ)は、
ギリシャ語の「美
しい花」に由来する。
可憐で丈夫、耐暑、耐寒性があり、
適所であれば放っておいても
毎年花を楽しめる。
しかし一
方、
品評会物に仕立てようとすると、
たちまち「気難しい
貴婦人」にもなるらしい。

エビネは、異なる種どうしが
容易に交合し、多種多様な雑
種、
自然交雑種、人工交配種とある。
花の形は変化に富み
、色も白、黄、橙、緑、紅、茶、黒色と
無限に変異する。
株分けしたものでなければ、
二つと同じ花はないと
いわれ
る由縁だ。


年間250日ほど山に入っても、
新たなエビネの株を目に
する幸運は
1回あるかどうか。
株元のエビネは、いまも山
のあの場所で、
庭と同じ花をひっそりと
咲かせているだろ
うか。

(竹村)