藤の花

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「藤の花」
暖地の尾鷲では、春から夏への季節の移り変わりが早い。
いま山中で、淡い紫色を見せているのは桐の花だが、
2〜3週間前は藤の花が盛りだった。
他木の樹冠から、
あでやかで上品な風情を
のぞかせる藤の花だが、
樹の下にもぐってみると、
藤の蔓が幹に巻きつき
ギュンギュンに締め付けているのがわかる。


take_fuji02.jpg杉、檜の植林山では、こうした「つる性植物」に絡まれると
商品にならないので、
見つけしだいナタなどで叩き切っている。 
藤はわりと水辺を好み、
川筋の砂地などにもよく自生する。
藤が開花すると、
ウナギも川を上りはじめるという。
単なる気温と水温の理由か、
それとももっと深い因果があるのだろうか。
 
(熊野古道語り部 竹村)