2014.10.24
手で触れ、考え、決断する (整体人 加藤 保さん)
整体人の主 加藤保さん(以下)整体人に施術の考え方を聞いた。
「最近、整体というものが、“ただ揉みほぐすもの“というものになっているように感じます。それでは繰り返す不調からは抜け出せない。身体は不調と戦うためにあるのではなく、今を楽しむものであってほしいのです。うちに来てくださってる方は「動きやすくなって、帰りに寄り道したくなるのよね。」そう言ってくれるんです。
身体の”今”を見逃さないようにしています。理想の身体に当てはめていくというより、その人のポテンシャルを伸ばしていくような施術でありたい。目指すものがあれば身体の質を高めることで支えたいし、病気や慢性的な痛みと向き合いたいならまず症状を楽にして、負担のかからない使い方を伝えていきたい。」
保さんは、小さい頃から父のマッサージをしていた。そして中学、高校の野球部時代は先輩からマッサージを頼まれることが多くなった。同時に保さんの父親は、建築関係の仕事をしていたことから、幼い頃から木材や建築資材を触れる機会が多く、よく父親のまねごとをして倉庫でいたずらばかりしていたそうだ。
「手で触れ、考え、決断する。」
今の時代、物事を決めるためにweb上の情報のみでモノゴトを決めてしまう時代だが、保さんは小さい頃から、触覚を大切にし、五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を使い、モノゴトの本質に向き合い、考え、決断しているそうです。
保さんのもう一つの顔は「木材を扱うこと」。
どんなことをしているかというと・・・・自宅兼仕事場のリノベーション、家具(カウンター机、可動式下駄箱)、食器・カトラリーなどをつくっています。その中で僕は、保さんがつくるバターナイフ(…にしてほしい)の形状が面白く気になっていたのでインタビューをお願いしました。
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「ものをつくるときには、まずは材料選びから考えます。大切にしていることは「木工作家のように木目や装飾的な色合いに重点を置くのではなく、それぞれの樹種の持つ雰囲気や色合いを考え材料を生かせるように、木に目的を併せ材料を切っていきます。」
整体人:「次に「つくる」上で大切にしていることは、手で持った時の感覚。手でもった感覚に従って木を削ると、たまに変な仕上がりになることもありますが(笑)、お客様にはしっくりくると言われる方が多いです。」
「整体師として、何故木材を取り扱うのか?ということに対して考えていくと・・・木材を触っていると、整体の時に手で感じた感覚に従って治していくのと、木材をさわりながら削っておくという感覚が似ている!私はそこが面白いと思います。効率的にいえば機械のほうが簡単なんだろうけど、そこには私の大切にしている感覚を研ぎ澄ます行為は無いように感じます」
ウッドロングエコとの出会い
「木材には「何か」考えることができる余韻や、余地の部分が残っている。そこが面白いんだよね。私は家づくりのプロでは無い。楽しい!という感覚でD.I.Yを行っている。既製品にはない独自のモノをつくる楽しみを大切にしています。「家族みんなで楽しくつくった空間に、長い時間一緒にいることができる素材は何か???と考えたときにウッドロングエコという商品と出会いました。例えば~子どもと過ごした部屋が、コーティング塗料などで塗りなおすと、楽しく一緒にすごした空間が無かったことになってしまう。それが嫌だったかもな~」
「あとは、後々に塗装メンテナンスが必要ないという点かな。再塗装する時間や再塗装するために学ぶことが必要ないのはすごくありがたいからね。嫌いじゃないけどやっぱり大変だから(笑)」
「ウッドロングエコは、この風合いや雰囲気と経年変化というものが大切だと感じました。
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