父の背中

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弊社で取り扱っている長勝さんの鋸が、全国放送のテレビで紹介され、驚くほどの反響を呼んでいます。

神の鋸をつくる長勝さんですが、神の紙をつくられる岩野さんの奉書も、20代の若い二人が負けじと、紙の文化が衰退しつつある今どう伝えるのか必死に取り組んでいます。

人間国宝岩野市兵衛 草木灰越前生漉奉書を海外につなげていく

という事でインターン生のドナと原が表現方法について試行錯誤していく中で、岩野市兵衛さんが撮影されているフォルダーやインタビューをした時の音声というものを繰り返し、確認し直す作業をしていた。
岩野市兵衛さんという方は、
お会いした時に私たちが思っているような、職人さんという概念
例えば、弟子に対して怒鳴ったりきびきびとしたような威圧感は一切なく。
ものすごく温厚な方でした。
岩野さん自身がおっしゃっていたことなのですが、私自身人間国宝になるために親からアドバイスされることはあれど怒鳴られたことはない。
家の手伝いをしていく内にいつの間にか人間国宝になってしまっていたかのように感じました。
実際にはこだわりぬいた姿勢と、気が変になりそうなほどの塵取りの作業…
そんな地道なことを積み重ねてきました。
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そのようなことをしてきた岩野さんは、ほんのり柔らかい笑顔の中に、ディープな重厚感のあるお方でした。
そんな工程を同じように息子さんが引き継いでいってまたつなげていっているように感じます。
技術の継承は周りの自然や環境があるから続いていくと考えている岩野市兵衛一家。
「ただ、いい紙を使ってほしい」
人を選ばず必要だと思った人に対していい紙を使ってほしい自然な流れで、岩野さんが自然に技術を覚えていったように、岩野さんの紙を必要とする人が自然に岩野さんの紙を買い求め、いろいろな方が集まって無理をしないで引き継がれていく。
インターンの残り化期間、わずかな時に改めて感じました。