2014.06.27
岩野市兵衛氏が漉いた奉書に 活版印刷で印刷をしてみた。
数ヶ月前、岩野市兵衛さんの和紙を販売することになったという話を知人にしたところ、知人の奥さんが「仕事を止めて、活版印刷を始めることになった」
という。
「なぜ?」
「なぜ?」
と尋ねたら、
「活版印刷の美しさにほれてしまったから」らしい。
下記アドレスが活版印刷屋さん。
http://megropress.com/
「プリンターとは全然違う」
下記アドレスが活版印刷屋さん。
http://megropress.com/
「プリンターとは全然違う」
ということなので、
「それなら、市兵衛さんの奉書を送るから私の名刺を作って。
キレイなおねえちゃんに配るための特別な名刺にする。」
「それなら、市兵衛さんの奉書を送るから私の名刺を作って。
キレイなおねえちゃんに配るための特別な名刺にする。」
とお願いしてあった。
市兵衛さんの紙を送って、名刺のデザインが決まらぬままでいたら下のような写真が送られてきた。
活版印刷の写植した板と試し刷りした印刷物。送った奉書で作ってみたそうだ。
市兵衛さんの紙を送って、名刺のデザインが決まらぬままでいたら下のような写真が送られてきた。
活版印刷の写植した板と試し刷りした印刷物。送った奉書で作ってみたそうだ。
美しい
小川社では、岩野市兵衛氏に草木灰で楮を煮てもらう 草木灰越前生漉奉書にこだわり漉いていただいている。なんともいえない柔らかな風合いだが、この方法で漉いた奉書は楮の繊維が切れにくくとっても丈夫だそうだ。木版画の画家さんは何十回も版を重ねるため、紙の伸び縮みがしないこと、版をかさねる内に紙がへこたれないことが大切だそうだ。先代の奉書はあのピカソも好んで使っていた。
画家の裏に素晴らしい職人あり
(文:小川耕太郎)