2014.06.09

「黒に近い濃紺」のため、奉書の透け具合がわからず、何度も確認しながらの作業

「難しい。厚さがわからん」人間国宝 九代目岩野市兵衛さんが仰るには、白い奉書なら透け具合で奉書の厚さがわかるそうですが、今回漉いていただいた藍は「黒」に近い濃紺なので、奉書が漉けないため、何度も確認しながらの作業となり、夕方までかけてやっと57枚の奉書が漉き返しが行われました。
img_07.jpg翌日は、朝から乾燥の工程に入ります。このようにイチョウの板に一枚ずつ貼り付けたものを、室に入れゆっくり乾燥させます。 良い紙になりますように。人間国宝の市兵衛さんでさえも「夜は緊張して眠れんかった。」と気を張った作業でした。 下記のサイトに完成した藍染和紙と越前奉書になります。(小川耕太郎)

小川耕太郎∞百合子社は、桂離宮の茶室[松琴亭]の襖紙と同じ製法で再現することにこだわり、人間国宝 岩野市兵衛氏に漉いていただきました  ■詳細https://mitsurouwax.com/iwano/honaizome.html


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