2014.03.27

介護をたのしむ木もちeーデッキプロジェクト

「高齢化社会」ってどういう定義なのだろうか???と思い調べてみると…総人口に対して65歳以上の高齢者人口が占める割合を高齢化率を指すそうです。

世界保健機構(WHO)や国連の定義によると

1:高齢化率が7%を超えた社会 ≒「高齢化社会」
2:高齢化率が14%を超える ≒「高齢社会」
3:高齢化率が21%を超える ≒ 「超高齢社会」というそうだ。

日本の場合・・・・
1:1970年から →高齢化社会になり
2:1994年 →高齢社会
3:2007年 →高齢化率21.5%となり、超高齢社会に入った。

『平成23年版高齢社会白書』によると、2013年時点の高齢化率は25.1%で、今後も日本の高齢化率は上昇傾向が続くとみられ、世界に注目されているそうです。現役世代1.3人で1人の高齢者を支える社会の到来(参考資料 内閣府H.P)(もっとも高齢者といってもイキイキ元気に過ごされている方も多く、一概にひとくくりできませんが)

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▲築80年の家をリノベーション我が家は、4年前に築80年の家をリノベーションした。車が入らない狭い路地に建っている家なので、駐車場はつくれない。だったらそのスペースをデッキにしてみよう!ということになり木もちeーデッキの可能性を広げた。また施工効率をあげるために木もちe―外壁の部材などの開発のきっかけになった。この家は[実験台の家]と称し、リノベを通しさまざまな商品が生まれました。

今度は「超高齢社会に向けて、木もちe―デッキ、外壁を使った半同居型スタイルの提案を行おうとしている。主人は52歳、私は46歳、娘は7歳。この年でそんな挑戦するの!まぁ高齢出産だったのでしょうがないですが・・・正直言って、すごく不安があります。
ざっと不安を並べてみると・・・「家族は協力してくれるだろうか?」
「自分の方が倒れるのではないか?」
「津浪浸水地域に立つこの家で、リフォームしても、津波で流されたら何も残らないのに」
自分の気持ちを整理してみると・・・誰もが思う当たり前の不安だということに気づきました。
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▲デッキスペースを2/3潰し、療養用の小屋を建てる
不思議なもので「やる!」と決めた途端、「高齢化社会」を社会問題から日々の問題として受け止められるようになり、日々の新聞やネット情報なども、そんなことをキーワードにした情報が自然と目に留まるようになりました。考えてみると、半屋外空間「ウッドデッキ」は不思議な空間です。ある意味無駄なスペースでもあり、従来のベランダ素材比べ手入れも必要で「めんどくさい」ものだと思う。
なのになぜ?ウッドデッキが求められるのだろうか?元気で時間的に自由が行き来ができる人よりも、もしかすると・・・・・病気などで制約がある人の方が木もちe‐デッキの価値が実感できるかもしれない。

最近、介護施設からもウッドデッキの問い合わせが多く、これを機会に半屋外の楽しみ方を、もう一度見つめなおしてみようと思っています。[実験台の家]を手掛けた 丸京建設の親方が
「そりゃ、段々とずベッドにいる時間の方が長くなるんやで。日向ぼっこでも楽しく感じるんもんや。お年寄にしたら最高やろう。」
というつぶやいた言葉がずっと心に残っています。誰もが通るかもしれない「老い」や「病気」をデザインという力を通すと、どう変わっていくのか実践したいと思います。
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「介護生活を楽しむ!木もちeーデッキプロジェクト」という言葉を聞き・・・馬鹿じゃないの???と思わっている人が大半だと思います。しかし、超高齢社会に入り、出産も高齢化し、更に少子化ならばこういう発想も必要な時代になってくる!?現に、新聞報道では某大手住宅メーカーが介助住宅の発売するという記事が掲載してました。ヘルパーさんや、介護経験者の声を拾い、プランをたてたいます。こういった社会背景の中、リフォームの際に国産材を検討していただける余地があるだろうか?なかったら検討したくなるような国産材の提案が必要ではないかと思う(続く)

 

 

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