2014.03.19
象嵌用の板でつくった 建具
木工象嵌に使われるチークの板を用いて建具を制作しました。
象嵌とは、工芸技法のひとつです。象は「かたどる」、 嵌は「はめる」と言う意味があります。 上の写真は木工象嵌の細工を用いたオルゴールです。
しかし、残念なことに現在では象嵌細工の需要が激減し、 象嵌専用の板も売れなくなっています。 象嵌に使かわれる木は、狂いがなくとても良い材です。 そこで!パレットで購入しました。
さて、この材は何に使えるだろうか?
ドア作家の幾何楽堂さんにお願いし、 この材で建具をつくっていただきました。
▲築80年の我が家です。玄関をリフォームしました。
▲アフター(材料費代タモ+チーク 15,000円)
建具の中央の部分のみ開閉ができます。暑い夏は玄関を網戸にし、建具の中央を開けていきます。仕事から帰ると、蒸し暑さがなく快適です。
良い木なのに売れない。最近の住宅は木を選ぶということはしません「節の木だったら安いよ!」でも節材だけ売れても、製材所や山林は潰れてしまいます。
マグロをイメージしてみてください。マグロは赤身、トロ、中落ち、カマ全て使い切る料理屋や加工業者(寿司屋、居酒屋、魚食堂などがあり)が
数多くあり、全てを無駄なく使う仕組みがあって利益が生まれ、持続的な商いができるのです。
▲店主の小川耕太郎が更新をさぼっています。小川社の木材倉庫にご来社いただければ、お客様のご要望に応じた板をお探しします*要予約
(小川百合子)