2021.06.15
フローリングだけじゃもったいない。蜜ロウワックスの使い道
無垢のフローリングに塗るために買った蜜ロウワックス。ちょうど使い切った場合は良いのですが、少し余ってしまうこともよくあります。でもそのまま眠らせてしまってはもったいないですよね。実はフローリング以外にもさまざまな使い道があるのです。
まずは蜜ロウワックスの特徴をおさらい
そもそも蜜ロウワックスを塗るとどんな良いことがあるのでしょうか?特徴や効果をおさらいしておきましょう。
①はっ水効果 / 汚れをつきにくくする効果
蜜ロウワックスを塗ると、水をはじきやすく、汚れもつきにくくなります。日常的によく使うものは日頃のお手入れが楽に、逆に普段あまり使わないものは放っておいてもメンテナンスは1〜2年に一度で良くなります。
②安全
蜜ロウワックスの原料は、一番絞りのエゴマ油、そして未晒し蜜ロウの二つだけ。ともに食品としても使われるものだから、万が一口に入っても安全です。小さなお子さんとも安心して一緒に使うことができます。
③木に表情を与えて自然なツヤを出す
蜜ロウワックスを塗ると、エゴマ油が木に浸透して木目が浮き立ち、表面は蜜ロウのやわらかな膜で覆われるため、自然なツヤがでます。経年とともに深みが増すのも特徴です。
こんなものにも、あんな場所にも◎
蜜ロウワックスを塗ってみよう
特徴をおさらいしたところで、実際の使い道を見てみましょう。
■無垢材や集成材のカトラリーやトレイなど
食事に使うものにワックス!?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、食品にも使われる原料だけでつくった蜜ロウワックスなら安全にご使用いただけます。
木のスプーンやトレイなど、長年の使用で先がかさかさになったものなども、しっとりつややかに。
無垢材でつくられたドリップスタンド。うっかりコーヒーがこぼれてしまっても、蜜ロウワックスを塗ることではっ水効果が得られるので、シミなどがつきにくくなります。
■お子さんの木のおもちゃに
小さなお子さんが口に入れてしまうことも多いおもちゃ類も、蜜ロウワックスなら安全。塗布することで汚れもつきにくくなるので長持ちさせることができます。
木のつみきのお手入れは、軽くやすりでこすってから磨くとキレイに仕上がりますよ。
■イベントの出展什器に
パイン集成材を使って作った簡単なイベント出展用の什器。屋外での出展は汚れることや雨がかかることもありますが、蜜ロウワックスを塗っておくことで劣化を防ぐ効果が期待できます。
■家具みがきに
無垢材の椅子やテーブルも、たまにはお手入れを。
家具を頻繁にメンテナンスをする人は少ないと思いますが、蜜ロウワックスで丁寧に磨いてあげるとキレイな色味も蘇ります。
本格的にメンテナンスをする場合は、塗り直しメンテナンスセットもおススメです!https://mitsurouwax.com/cont03/#keinen
ものと永くつきあう暮らし
蜜ロウワックスを塗っていると、段々とその「もの」への愛着が増してくる様に思います。普段はまじまじと向き合うこともないものも、丁寧に磨くことで木目や傷まで愛おしくなってきます。
「ものと永くつきあう暮らし」は一貫して小川社が提案している暮らし方。
蜜ロウワックスを塗ることが、そんな暮らしの第一歩になるといいなと思います。
(文 : 本澤結香)
尾鷲市九鬼町にある書店「トンガ坂文庫」店主。長野県松本市出身。大学進学を機に上京の後、2017年に尾鷲市に移住。2018年に古本と新刊本を扱うトンガ坂文庫をオープンした。