2020.08.18

本をよむ小さな場をつくる

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ペットと暮らすということ

 

 

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突然ですが、こちらは筆者である本澤の飼い猫「鍵田(かぎた)」くん。山を彷徨っていたところを保護され、うちに来ることになった雄猫です。推定3歳。大人しくて人懐こい性格です。

 

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おやつもお昼寝も好きですが、本当に爪とぎが大好きで、暇さえあればバリバリと爪を研いでいます。半月前に買ってあげたばかりのこの爪とぎソファももうボロボロ…。

鍵田くんの場合は今の所専用の爪とぎで爪を研いでくれているから良いものの、床や柱で同じことをされてしまったら大変です。賃貸の場合は多額の弁済費が必要になってしまうし、経年変化も味、とはいえ持ち家が急激にボロボロになっていくのは辛い。

猫は特にこういった問題がありそうですが、犬やその他のペットでも、家へのダメージというのは少なからずあるもの。大切な家族として迎えるペットとの無理のない共生を考えた時、その解決方法のひとつとして、「建材を選ぶ」という選択がありそうです。

 

 

 

 

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人に、ペットに、そして地球にも優しい和栗のウッドデッキ

 

 

「質実剛健」な和栗のウッドデッキ

猫が爪とぎをしたり犬が走り回っても大丈夫な建材、という目線で選んだ時、ハードウッドは選択肢の一つにあがってきます。しかし、日本で広く使われている海外のハードウッドは違法伐採されたものも多く、森林減少、そして環境破壊に繋がるとして問題視されています。

長く国産の杉材にこだわってウッドデッキをつくっていた小川社でも、杉材では対応しきれない施工場所の相談も多くなり、対応策を考えあぐねていたそんな頃、小川耕太郎がひらめいたのが、日本のハードウッドである和栗!以前に訪ねた秋田の製材所を思い出し、すぐさま新幹線に飛び乗って話をしに行ったそうです。(すごい行動力です、、、)

和栗は粘り気が強く、腐りにくい。防腐剤を塗る必要がないため、防腐剤による地下水の汚染などの心配もありません。国鉄時代の電車の枕木に使われていたくらいなので、動物たちがいくらはしゃいでも何てことなし。

ということで愛猫・鍵田くんを連れて、木もちeデッキ栗、そして木もちeフェンスが設置されている小川家にお邪魔してみました。

 

 

 

 

|||猫も喜ぶ、くつろぎのベランダ

 

 

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▲質実剛健 和栗のウッドデッキ

 

 

 

 

 

 

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 ▲木もちeデッキ栗、木もちeフェンスのベランダ

施工から6年半程度経過したウッドデッキとフェンスは色味が落ち着き、木目が立って渋みが出て格好良い。一般的な金属のベランダとは違う味わいがあります。

木もちeデッキ栗は、風通しのよくない場所や湿気のたまりやすい場所でも問題がないため、様々な場所に設置可能。強い材なので、猫がいくら爪とぎしても大丈夫というのもポイントです。

海外では特に、ちょっとしたスペースのベランダにもデッキ材を設置し、そこで食事や読書を楽しむ人が多いといいます。都会のマンションなどでも、ウッドデッキを張ることで殺風景なベランダが、くつろぎの空間に。雰囲気もぐっと良くなりますね。

 

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小さな書斎の効能

 

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 ▲小さな書斎のような空間に

目隠しのフェンスを高めに、目透かしを狭めに設置すれば、ジャンプが得意な猫でも脱走の心配がない安心の遊び場に。目透かしがあることで風が心地よく通り、外の空気を感じることができます。テーブルと椅子を持ち込んで、ちょっとした書斎にもなりそうです。

 

 

 

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 ▲佐藤春夫記念館

 

 

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 ▲新宮市立佐藤春夫記念館蔵
佐藤春夫の書斎

小さな書斎といえば、先日訪れた、和歌山県新宮市出身の作家・佐藤春夫を顕彰する佐藤春夫記念館(和歌山県新宮市)で見た書斎も、2畳ほどの小さなものでした。佐藤春夫によると「芥川の書斎も狭い、傑作は狭い所から生まれるものだ。」とのこと。ウッドデッキの書斎からも傑作やイノベーティブなアイディアが生まれるかも…?

 

 

 

 

|||「本の読める場所」への飽くなき探求

 

 

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 ▲『本の読める場所を求めて』阿久津隆(朝日出版社)

東京・初台、下北沢に、「本の読める店fuzkue」というお店があります。その名の通り最高の読書環境を目指したお店なのですが、その店主の阿久津隆さんが20207月に『本の読める場所を求めて』という本を出版しました。「思う存分読書ができる環境」というのは思った以上に繊細なバランスが必要とされるもので、家だと他にすべきことが目に入ってしまったり、喫茶店や図書館でも、場所によっては思ったように集中できなかったりします。そこで徹底的に読書に没頭できる場所を、ということで作ったのが「fuzkue」なのだとか。

ウッドデッキとフェンスで囲まれた空間は、適度な騒音に、プライベートに仕切られながらも空を仰ぎ、風も感じられる。もしかしてここも「本の読める場所」としても最適なのではないか…。そう思い立ち、しばらく読書のための時間をいただくことに。

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 ▲早速ベランダでの読書を試す

ああ、やっぱり、思った通り。

太陽の下は暑いけれど、日陰ではうまく風も通り、小鳥のさえずりをBGMに、人目も気にすることなく読書が捗ります。(つい没頭して他人の家だということを忘れそうになりました)

飲み物やちょっとしたおやつなんかを持ち込んで、優雅な読書タイムを。この時スマホは室内に置いてくるのがおすすめです。猫にも付き合ってもらいましょう。

 

 

 

|||プライバシーを守るウッドフェンス

 

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 ▲ウッドフェンスで自分だけのプライベート空間を確保

一般的な住宅地の場合、通りからの視線はどうしても気になるもの。木もちeフェンスを設置することによる目隠し効果で、人目を気にしないプライベートな空間を確保することができます。植栽やベンチを設置すれば、都会のど真ん中であっても太陽や季節の風を思い切り楽しむ豊かな時間が手に入りそうです。

 

 

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 ▲ウッドフェンスで自分だけのプライベート空間を確保

一般的な住宅地の場合、通りからの視線はどうしても気になるもの。木もちeフェンスを設置することによる目隠し効果で、人目を気にしないプライベートな空間を確保することができます。植栽やベンチを設置すれば、都会のど真ん中であっても太陽や季節の風を思い切り楽しむ豊かな時間が手に入りそうです。

 

 

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 ▲修理もしやすい施工のご提案も

支柱にアルミを使った施工方法は、木同士が重なるとどうしてもその箇所が腐りやすくなるという難点も克服でき、万が一部分的に破損してしまった場合なども、一部だけパーツを入れ替えることができるのでおすすめ。インパクトドライバーさえ使えば簡単に補修ができます。

目隠しや仕切りと言えば、以前はブロック塀の住宅も多かったのですが、2018年の大阪北部地震でのブロック塀事故以降特に、ウッドフェンスが見直されるようになってきました。1m×1mで重量を比較した場合、ブロック屏約120kgに対して木もちeフェンスが約10kgと、重量の差は歴然。地震や台風などで万が一倒壊しても、人やモノに与える被害はぐっと少くなります。

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目隠しだけでなく、ウッドデッキの手すりとして設置したり…

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無機質だった外壁のデコレーションとして使用するなど、場所や目的、好みによって使い方は無限にある木もちeフェンス。小川社のウェブサイトでは施工例を沢山掲載しておりますので、是非こちらでイメージを膨らませてみてください。

何かと家に居る時間が多くなる昨今の世情ですが、家でもオフィスでも、滞在する空間がいかに豊かなものであるかということの重要性が益々増していきそうに思えるこの頃。人に優しく、ペットにも優しく、そして地球環境にも最大限の配慮を施した木もちeデッキ、そして木もちeフェンスがその一助となるといいなぁと思っています。

木もちeデッキや木もちeフェンスの導入にあたっては、設置する環境によって何が最善かを一緒に考え、お見積もりをさせていただいております。是非お気軽ご相談くださいね。

 

 

(文:本澤結香)

blog_ゆか.jpg本澤結香

尾鷲市九鬼町にある書店「トンガ坂文庫」店主。長野県松本市出身。大学進学を機に上京の後、2017年に尾鷲市に移住。2018年に古本と新刊本を扱うトンガ坂文庫をオープンさせた。

 

 

 

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