2020.02.27
2020年2月19日付 紀勢新聞『児童が市長に魅力を説明』
2020年2月19日付 紀勢新聞 より以下転載
児童が市長に魅力を説明—自然体験受賞で表敬訪問—
尾鷲市立宮之上小学校の自然体験プログラム「僕らのあそび場づくり—山育・木育・おわせ行く—」が、第18回「トムソーヤスクール企画コンテスト」で推奨モデル特別賞を受賞。取り組んだ3年生14人が17日、加藤千速市長を表敬訪問した。
安藤スポーツ・食文化振興財団が、全国の学校や団体から自然活動の企画を募集。毎年50団体を支援し、その中から優秀な活動を表彰している。
同プロジェクトでは児童が八鬼山峠入口付近の市有林で全5回の行程で、林業体験や遊び、大学生との交流を通して自然と親しんだ。審査委員長を務めた節田重設日本ロングトレイル協会会長は「全国にモデルとして広げたい取り組みに与えられる賞。林業王国・尾鷲ならではの取り組みで、子ども達の成長の様子が大変よくわかる活動」と評価した。
西恵美子校長、世話人を務めた森田渉さんらとともに市役所を訪れた児童は、加藤市長と出口隆久教育長に「ハンモックから見上げた空がステンドグラスみたいできれいだった」「木の間伐やサバイバルゲームが楽しかった」と感想を語った。
加藤市長は「尾鷲の豊かな自然を生かせないかと考えている中で大きな励みになる。非常にいい体験をして自然の良さを肌で感じてもらったことに喜びを感じている」と語り、「この本物に触れた体験を忘れず、将来につなげてほしい」と呼びかけた。
同行した三重大学東紀州サテライトの山本康介研究員は「自然体験が少ない大学生にとっても貴重な体験ができ、小学校と大学生の双方にメリットのある取り組み。いいモデルケースになってほしい」と語った。
子ども達が着たツナギなどを提供した小川耕太郎∞百合子社の小川百合子取締役は「自然の中での教育で、子ども達にとってとてもいい経験になったのでは」と話した。
同コンテストでは学校部門と一般部門で最優秀部門と一般部門で最優秀賞、優秀賞、企画や指導方法などを評価するス推奨モデル特別賞などを併せて14団体がえらばれた。授賞式は先月、安藤百福記念館横浜で行われ、賞金30万とチキンラーメン180個が贈られた。