2020.02.18

市長に受賞を報告 –宮之上小3年生森林体験プログラム–

20200227_南海日日.jpg以下、2020218日(火)付け南海日日新聞より転載&転写しました。

 

市長に受賞を報告 宮之上小3年生森林体験プログラム

尾鷲市宮之上小学校(西恵美子校長、106人)の3年生14人が17日、加藤千速市長を表敬訪問し、市の森林体験プログラム「僕らのあそび場づくり森育・木育・おわせ行く」が安藤財団2019年度自然体験活動支援事業「第18回トムソーヤ―スクール企画コンテスト」の推奨もダブル特別賞に選ばれたことを報告した。

 

 

 

同コンテストは、子ども達の創造力やチャレンジ精神を育む自然体験の企画案を全国の学校から公募し、優れた活動を立案した50団体に10万円の実施支援金を贈呈。選ばれた50団体の活動報告を審査して優秀な団体を表彰している。」19年度は全国から214の応募があった。

 

 

 

尾鷲市の活動は、日本農業遺産に認定されている八鬼山の市有林を舞台に、子ども達が遊び場(アスレチック場)をつくって自然の中で遊ぶ喜びを感じ、自己肯定感を高めるプログラム。

 

 

 

同校の3年生14人が昨年6月から月一回、全5回のカリキュラムで、道普請や間伐体験、ベルト状ラインを木時の間に張って網渡りする「スクラッチイン」、スポンジ銃を使ったサバイバルゲーム、森の図書館、ハンモックリラクセーションなどに取り組み、多くの学校や団体の参考モデルになる企画と認められ、文部科学大臣賞、優秀賞に次ぐ推奨モデル特別賞に選ばれた。副賞は30万とチキンラーメン半年分。

 

 

 

この日は、3年生全員が西校長や同企画世話人で小山ハウス寺子屋の森田渉さん、協力した小川耕太郎∞百合子社の小川百合子さん、三重大学東紀州サテライト研究員の山本康介さん、市政策調整課の芝山有朋さんの引率で訪問。加藤市長と出口隆久教育長が出迎えた。

 

 

 

児童たちは「ヒノキとスギの見分け方が勉強になった」、「サバイバルゲームが面白かった」と次々に関そうを発表し、森田さんは「子ども達は大人の力を借りず、自分達が主役となって協力しあい、尾鷲の自然の中で大きな学びを得た」と報告。

 

 

 

加藤市長は関係者をねぎらい受賞をたたえ、「市は豊かな自然をどうやって生かすかについて遅れており、受賞は大きな弾みとなる。子ども達は肌で感じた体験を忘れずに、将来自然を私たちの生活にどうやって結び付けるか考えてほしい」と述べた。

 

 

学級委員の長谷川芽衣美さん(8)と大川美咲さん(9)は「ハンモックで読み聞かせしてもらいながら上を見たら、ステンドガラスみたいにすてきだったことが印象的だった。自分達の活動が表彰されてうれしい」と口をそろえて、西校長は「多くの人の協力で普段できない体験をさせてもらいありがたい。賞を受けたことや市長に報告できたことは、子ども達の大きな地震になったのでは」と話していた。

記事一覧を見る