2020.02.06
南海日日 2020年1月17日付『推奨モデル特別賞受賞—安藤財団コンテスト 尾鷲市森林体験』
『推奨モデル特別賞受賞—安藤財団コンテスト 尾鷲市森林体験』
以下、南海日日 2020年1月17日付より転写
尾鷲市の森林体験プログラム『僕らのあそび場づくり—山育・木育・おわせ行く—安藤財団2019(令和元年)年度自然体験活動支援事業「第18回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」の推奨モデル特別賞に選ばれました。表彰式は25日に横浜市の安藤百福発明記念館で行われる。
同財団はチキンラーメンの生みの親、安藤百福が掲げた「食とスポーツは健康を支える両輪である」の理念に、青少年の健全育成と食文化工場の事業を実施。同コンテストは、子ども達の創造力やチャレンジ精神を育む自然体験の企画案を全国の学校から公募し、優れた活動を立案した50団体に10万円の実施支援金を贈呈。選ばれた50団体の活動報告書を審査して優秀な活動団体を表彰している。
尾鷲市の活動は、日本農業遺産に認定されている八鬼山の市有林を舞台に、子ども達があそび場(アスレチック場)を作って自然の中で遊ぶ喜びを感じ、自己肯定感を高めるプログラム。宮之上小学校の3年生が昨年6月から月一回、全5回のカリキュラムで、道普請や間伐体験、ベルト状ラインを木と木の間に張って網渡りする「スラックライン」、スポンジ銃を使ったサバイバルゲーム、森の図書館、ハンモックリラックセーションなどに取り組んだ。
受賞理由は「歴史ある豊かな自然環境の中、地域の多様な団体の協力で林業体験を行い、山育、木育で成長していく子ども達の姿が目に浮かぶ」と評価。多くの画工や団体の参考モデルになる企画と認められ、文部科学大臣賞、優秀賞に次ぐ推奨モデル特別賞に選ばれた。副賞は30万円とチキンラーメン半年分。
同プロジェクトを企画した市政策調査課の芝山有朋さん(50)は「子どもたちは積極的に楽しみ、危険な情報を共有しながら学ぶことができた。最近の子ども達は自然を体験する機会が少ないので、自然環境を生かした体験プログラムが参考モデルとして評価されたのでは」と振り返り、尾鷲の自然体験を売り出すお墨付きをもらえた。今後も尾鷲の魅力発信に努め、次回の実施につなげたい」と話していた。