2023.05.22
「塗装作業」で深めるコミュニケーション
手を動かし、口を動かし、
塗装をする。
ミムクラフトの設計は、建物や庭だけでなく、家具などもすべてオーダーメイドで設計するため、ファーストプレゼンから引き渡しまでに1年~1年半程度かかります。クライアントにとっても設計士にとっても、深いおつきあいがはじまります。
「クライアントには、塗装作業のシェアをしてもらいます。シェアすることで ①コストを削減 ②思い出作り ③コミュニケ―ション がはかれます。上棟式後に、施主様が地域の製材所にあつまりスタッフも一緒に塗装作業をします。
現在進行形でマイホームを建てるクライアントにとっては、互いにお手伝いに来てもらったり、手伝いにいったり行き来するうちに、情報交換の場になります。完成後も、お互いの家へ見学へいくなど、自然な交流もうまれています。また、子ども達は参加することで思い出ができます。」(談:德留 学)
ウッドロングエコは、
「土壌汚染対策法」
で指定される
有害物質の検出なし
ウッドロングエコの一番の特徴は「安全性」です。安全性の検査は、何に対して安全なのかにより受ける検査がかわるため、小川社では4つの検査結果を公開しています。
①「土壌汚染対策法(環境省)」で指定される有害物質の検査
②成分安全データシート
③ホルムアルデヒドの検査
①~③の試験結果はこちらからご覧いただけます。
④「水域に使用される建築物材料の比較毒性評価予備アセスメント」では、ミジンコやニジマスなど水生物に対して毒性がないか検査しています。試験結果はこちらからご覧いただけます。
造作家具や収納家具の
塗装作業もシェア
造作家具や収納家具の塗装も、クライアントとミムクラフトのスタッフが一緒にぬります。
蜜ロウワックスを塗る時期は、引き渡しまでもあと少し!いうこともあり、インテリアコーディネーターでもある共同代表の德留 美保さんが手を動かしながら、施主様からのインテリアの相談にも応じます。
例えばリビングに敷くラグの相談や、庭のシンボルツリーの相談他。・・・手を動かしながら口も動かすというゆるい雰囲気は、相談しやすいようで、クライアントとのコミュニケーションの場となっています。
共同作業で塗装をすればコストがさげられ、運動にもなり、筋肉痛も共有し(笑)、「家づくりの過程」に一部参加することで、後々の思い出になっていくようです。
自然塗料で仕上げれば、ゆくゆくは自分たちでメンテナンスもできます。
蜜ロウワックスは、経年による無垢の汚れやシミの落とし方などに特化したLINEメンテナンスサポートやオンライン相談などのサポートをしているので、気軽に相談ができます♪
蜜ロウワックスの安全性
小川社の蜜ロウワックスは、化学物質過敏症やアレルギー反応をもつ方々や、ペットを飼っている方でも安心してつかえるよう原料を吟味しています。
蜜ロウワックスは食べ物ではないですが、食品分析センターでも分析し、安全面の確認をしています。
また、建築材試験センターによる揮発性有機化合物(VOC)7物質と総揮発性有機化合物(TVOC)計9物質を検査した結果をWEBで公開しています。
造作家具や収納家具など もMade in宮崎
ミムクラフトの設計は、プランニング初期段階で収納の納まりや家具も考慮し、造作収納家具の提案もしているため、スッキリした家事導線も魅力です。なんと、1棟につき100枚近くもの図面を書くそうです。
写真上(House-SACY)のお宅の場合をみると、部屋の随所に造作収納家具があります。
まず、ダイニングテーブルと洗い場が隣り合わせ!これなら子どもでも食器洗いや片付けがルーティンになるでしょう!
キッチンと洗濯機が近く、洗濯機の上には棚を設置。洗面所にも木製造作収納があり、掃き出し窓があって湿気対策も兼ねます。
「例えば『洗濯を干す』という家事ひとつとっても、その事情は家庭によって異なります。例えば、普段のルーティンが夜干しや室内干しの場合は、生活導線がかわります(談:德留美保共同代表)」
なるほど、確かに!我が家は朝が早いので洗濯は夜干し派です。夜は自分の寝室に干し、朝になると、洗濯ものをベランダに移動します。よって寝室は作業場化しています(苦笑)。生活導線を設計するということは、いかに有効的に空間を使い、整う部屋をデザインするかということです。
ミムクラフトのOPEN HOUSEは、基本的に一時間に一組。マンツーマンで対応をします。
共同代表の德留美保さんは、自身の主婦としての経験をもとに、施主様が聞きづらいだろうなと思うことや、家事導線のお話などもして、設計事務所の敷居を低くし、設計の大切さやミムクラフトの考え方をつたえています。私自身(小川百合子)は、結婚して今の仕事に就いたので、「長い目でみて住まいをつくる」という考え方はとても共感できますが、もし、今の仕事をしていなければ「無垢の家は敷居が高い!」「設計事務所も敷居が高い!」と思い込んでいたかもしれません。
また、家を建てる工程でも、地鎮祭、上棟式、ウッドロングエコ塗り、蜜蝋ワックス塗り等、施主様とコミュニケーションをとる時間を大切にされています。
私、小川百合子は個人的に美保さんのInstagramファンです。彼女が綴る、日々の暮らしの積み重ねと、施主様との何気ない会話を重ねている様子が投稿からうかがえ、勝手に親近感を抱いています。
神は細部に宿る。
~心地よい暮らし と 整う暮らしを継続するために~
上の画像にある洗面所のタオル掛けも、ミムクラフトの特注です。
よく「神は細部に宿る」といいますが、この言葉を有名にしたのは、ドイツのモダニズム建築家であるミース・ファン・デル・ローエ(1886年-1969年)であると言われています。
ちょっとしたことでも手を抜かない。小さなことであっても納得いくまでつきつめていく。その姿勢ひとつで仕事に、人生に、「神」が宿り、開かれていくという意味をもつそうです。
「マイホームには正解がありません。だからこそ、クライアントには、『いろいろなモデルハウスを見学してください』とお伝えしています。
ミムクラフトでは、長く住んでこそ価値がでる住まいづくりを目指しています。会社の考え方を伝え、お客様との会話を重ね、シンプルで心地よく暮らし、整う暮らしが継続できるよう設計の重要さをお伝えしています。(德留美保共同代表)」
設計事務所でありながら、クラフト的な姿勢がミムクラフトが指示される理由だと思いました。(小川百合子)
インタビュー:MIMCRAFT一級建築事務所
(文章)小川百合子(おがわ・ゆりこ) 小川耕太郎∞百合子社 代表取締役。 主な仕事は持続可能な商品の一般化のためのPR。 1998年、山一證券が倒産した年に、夫婦で起業。地域の生物資源と産業(技)と自然が循環できることをコンセプトとした持続可能な商品づくりを目指す。
【ウッドロングエコ×地域材】をコンセプトとした、インタビューBLOG「ウッドロングエコと人」の続きはこちらからご覧ください。
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