2019.07.05
『2019年7月5日付 紀勢新聞—のこぎり手に汗だく—丸太切体験に悪戦苦闘』
『2019年7月5日付 紀勢新聞—のこぎり手に汗だく—丸太切体験に悪戦苦闘』
—2019年7月5日付 紀勢新聞より以下転載—
尾鷲市立宮之上小学校で4日、森林体験プログラムの第二かい学習会があった。3年生14人が丸太切を通して、森の仕事を体験した。
世界遺産の熊野古道や日本農業遺産のヒノキがある豊な自然環境の中で、遊びや体験を通して地域の魅力や良さを知ってもらうのが目的。この日は連日の雨の影響で八鬼山登り口に近い市有林での現地実習を変更し、行内に会場を移した。
現場と同じ作業用つなぎと地下足袋の児童は2半に分かれ、まず現地から切り出した長さ3mの枝葉のついたヒノキの細い枝をノコギリで切り落とし、肩慣らしをした後、30年生の直径10センチほどの間伐材を交代で切った。
市水産農林課市有林係主幹の千種正則さんが手本を見せたが、児童はその様子を見ただけで何も教わらずに実体験。コースターを作ることになり、児童は薄く切ることを追求しすぎて途中で割れてしまったり、コップが置けないような斜めに切ってしまったりと悪戦苦闘だった。
コーディネーター約の自然体感塾「小山ハウス寺子屋」の森田渉さんは、班で協力しあってのこぎりの技術を高める自主性を重んじて手を出さず、うまく切れた子が仲間にコツをアドバイス。間伐材を支える児童は「イッツチ、ニー」と声をかけたりして、のこぎりを手にした児童の力を引き出した。
坂本奈緒さんは「はじめて切ったけど、めちゃ硬くて、めちゃ疲れた」と額の汗をぬぐっていた。
次回の森林体験は8月27日にあり、三重大の「環境リテラシー鋼材」の学生と合流し、ロープワークなどを体験する。