2019.05.07
社会の必要性をもち生まれる(株)貫じん堂さまの三重の木づかい
三重の木を使った「三重かるた」(科学博物館MIEMUの商品)をはじめ(蜜ロウワックス仕上げになります)、多種多様な地域材の商品展開をてがける(株)貫じん様 http://www.kanjindo.jp/ 。
▲三重の木をつかった木の絵本(蜜ロウワックス仕上げ)
▲御札いれ
▲柾目の集成材をつかわれた賞状は、高貴な風情があります。(仕上げは蜜ロウワックス)
貫じん堂様が手掛ける「三重の木をつかった商品展開」の幅は広く、ありそうでなかった業界までつかわれています。例えば、伊賀鉄道では「伊賀線忍者列車の魅力向上プロジェクト」の一環として、電車内に三重の木を木質化するプロジェクトとして進められ、三重の木にふれ香りを知り、木のもつ質感を五感で感じ学ぶ「木育(モクイク)」の取り組みとしても推進されています。
▲ウッドトレインの内装(伊賀鉄道) /つり革の持ち手は蜜ロウワックス仕上げ
他にも「おかげさまベンチ」の事業として、伊勢志摩地域を訪ねる観光客や住民に向け、伊勢市のベンチが観光地として景観にマッチするよう、伊勢の街角にさりげなく溶け込むデザイン+広告スポンサーがつけたベンチ企画ソーシャルデザインは、C三重の人材の循環、またメンテンナンスを含めたご提案をされ、今後おこなわれる「地域材の木質化」に大きな指針となっています。
最後は、FSC認証材をつかった視覚記号。蓄光塗料をつかった非難誘導サインとしてデザインされています。この商品開発の背景は、平成21年度に消防法が改正され、非常口誘導灯りの代替品として、小規模店舗は高輝度蓄光式誘導標識の使用が可能になり、つくられたようです。
常に社会情勢と社会の必要性をもって生まれる木づかいの姿勢が、とても刺激なりました。そのような事業所に蜜ロウワックスを選んでいただき嬉しい限りです。微力ではありますが、蜜ロウワックスという商品をつくるにあたり、今後も環境問題に関し積極的に取り組み、このような事業所に選ばれるように頑張りたいと思います。(文:小川百合子)