2019.04.25
木もちeフェンスの経年変化
経年による質感の変化について
木もちeフェンスの経年変化は、施工条件の環境(雨が当たる箇所かどうか、湿度が多い地域なのか 他)、また施工状態(湿度がこもらない施工かどうか 他)、また樹種(杉or栗)によっても経年変化が異なります。以下はレポートとしてご報告いたします。
(1)栗 (格子)
雨がかかる屋外の箇所(道路と家の境界)
雨よけが在る場合(洗濯干し場用のベランダ)
(2)杉特注(板塀)
(3)杉105(横型フェンス)
施工後10年
◆◆◆◆以下のような色味が出た場合
(1)緑コケ
フェンス板に湿気がこもっている状態です。このような時はメンテナンスをすることで、フェンス材だけでなく家全体の長もちにもつながります。(メンテ方法)
1)
まずはブラシで水洗いし緑コケを落としてください。
2)
次に近くに植栽などがある場合は、風通しをよくするよう剪定してください。
◆◆◆◆経年による色味の変化について
木もちフェンスの樹種は、杉と栗材の2種になります。杉は無垢材に木材防護保持剤(ウッドロングエコ)をドブ付け+刷毛塗り、栗は無塗装になります。以下は無垢材によくある色変化の事例になります。
[第1段階・光変色化 期]自然光で変色する初段階は赤味が減り黄味が増す傾向がある
[第2段階・淡色化 期]
明・淡色に至るまでの期間は環境によって色変化が異なる。陽当りや雨がかりが多い場合は、2—3ヶ月で明・淡色化するが、軒天(軒裏)、洗濯干し場や駐車場など雨がかりがほとんどない環境下では、第一段階が緩やかに進行し第二段階に移行しないケースがみられる。
[第3段階・灰色化期]第2段階の明・淡色化しつつある材の表面に、大気中の土埃やカビなどをはじめ様々な物質により黒系の色味が加わり灰色になる時期。庇など雨がかからず、陽当りが悪い箇所は全体的に褐色になる場合もある。
[第4段階・凹凸化期]
第2—3段階に達した材の表面が雨水や砂埃、塵などにより変色され、年輪の夏目部分がやせ、冬目が立って凹凸があらわれ、やがて浮造りになる。