2025.11.21

 「めんどくさい」を “ 続けられる ”へ

~ものと永くつきあうという選択~

昔の家には、家族みんなで使い続けた“道具”がありました。
ホウキ、ちり取り、手ぬぐい、雑巾、ぼろ布──
家具や建具も壊れたら直し、汚れたら磨き、手をかけながら長く使うのが当たり前。
住まいの素材も掃除道具も、ほとんどが自然素材でした。

一方の現代はどうでしょう。
大量生産によって製品は安く、便利になり、
“フリーメンテナンスのフローリング” も登場しています。一方で20年くらいのサイクルで
「貼り替える」というサイクルも早くなりました。

私は都会育ちだったので、この“便利さ”が当たり前でしたが、その反動なのか?
20代後半から木の家や古民家に強く惹かれるようになりました。

そして30年前、田舎町に嫁ぎ、初めて本格的に“木の家”で暮らし始めて驚きました。上の写真は古い民家を借りて住んでいた頃のものです。

「え、こんなに手間がかかるの……?」

夫の叔母に掃除方法を聞くと
「若い頃は毎朝雑巾がけしたり、米ぬかで磨いたよ」と。
当時の私は「トレモ ムリ デス(汗)」と思っていました。

猫も犬もいて、夫は料理好きですが床はいつもびしょびしょ、
私は片付けが苦手……家はどんどん汚れていきました。

そんななか、夫と養蜂家の中村さんと協働で生まれたのが
『未晒し蜜ロウワックス』 です。
不純物を薬品ではなく湯煎のみで取り除き、溶剤を一切使わないこだわりの自然素材ワックス。

ちょうど「シックハウス症候群」「COP京都議定書」など、
環境と暮らしの見直しが社会的テーマになり始めた頃でした。

起業当初から大切にしていること

“ものと永くつきあう暮らし”

自然素材の家は、時間とともに表情を変えます。
木は使うほど艶が増し、手入れで味わいが深くなります。
だからこそ、手入れには 素材にも環境にもやさしいもの を選びたい。

そんな思いから、
●蜜ロウミストデワックス
●塗りなおしメンテナンスセット
など “無垢材の家と暮らすための商品” を開発し、
LINEサポートやオンライン相談で迷子になっている方のお手伝いを続けてきました。

お手伝いを続ける中で、わかったことがあります。
これまで無垢材の汚れ落とし(水シミ・輪ジミ・アク汚れ・黒ずみ)は
劇薬を使うことが多く、専門家業者だから安全に扱えることもあり高額なので
諦めていた方も多いこと!実は、みな木の床や家具に憧れ
そして維持管理しながらキレイにしたかったのか!ということが・・・。

木材は “木が育つ年月以上に” 使える素材

住宅用の木材は、50~80年かけて育ちます。

その木を熟知した職人さんが建てた家は、手入れ次第で100年以上住み続けることができます。

木材は 「伐られたあとが本番」。家の中で第二の人生を歩み続けます。

ただし、紫外線・湿度・皮脂汚れ・生活動線の摩耗など、
無垢材は“たまにお手入れ”が必要な素材です。

でも裏を返せば、少しの手間で、長く美しく保てるサステナブルな素材

無垢材は “育てる暮らしができる素材”。
そこに惹かれる人が増えているのだと思います。

「メンテ=めんどくさい」を変える

楽しeメンテシリーズが生まれた理由

とはいえ──本音を言えば
メンテナンスはめんどくさいですよね。

私自身、掃除も片付けも得意ではなく、
仕事・子育て・地域の仕事をしながら家事……。
掃除機&床磨きに30分なんて、とても無理です。

小川社を長く応援してくださる保育士さんからも

「腰やひじが痛くて、モップがけすらしんどい」

というお声をいただきました。

そこで約2年かけて、いろいろな

“ちょっと手入れするだけで、木がご機嫌になる”

そんな方法を追求し、誕生したのが
「楽しeメンテシリーズ」 です。

● 電動モップで汚れを“ゆるめる”
● 特許繊維のパッドで“やさしくかき出す・つかみとる”
● 蜜ロウ+エゴマ油のミストデワックスで“整える”

“がんばらなくてもキレイになる” というリズムをつくりたかった。

スタッフの商品テストでも

「ラクだから楽しい!」
「パッドについた汚れを見ると達成感!」
「楽しいから続く!」

という声からヒントを得て “楽しeメンテ” という名前が生まれました。

マイクロプラスチックの心配 ― 小川社の考え方

私は2014年から海ごみ問題に関心を持ち、
できるときは毎週土曜に地元で開催されるビーチクリーン活動に参加しています。

そこで生まれた疑問があります。

「パッドを洗うと、マイクロプラスチックが出てしまわないか?」

結論からいうと化学繊維である以上、ゼロにはできません。
だからこそ避けずに向き合わせてもらっています。

小川社が大切にしているのは“どうすれば、石油由来のゴミを減らせるか?”という視点です。

● パッド耐久約100回(電動ゆえ摩耗が大きい)
● クロスは約20,000回使用可
● 糸が分離しにくい特許繊維
● 毛ヌケを防ぐシリコンブラシ
● 水だけでも汚れが落ちる効率性

長く使える=廃棄量を減らせる ということ。現代のお掃除は「使い捨てが主流」なので
“使い捨てない” という選択は、確実に環境負荷を減らします。

また、劇薬クリーナーを使わずに、                               自分でアク汚れ落しができることも一歩前進だと考えています。

電動回転モップクリーナーまで必要がない方むけに、楽しeメンテにセットされているお掃除クロスと同じ素材のクロスを仕入れ、お手持ちのフローリングワイパーにつけ、フローリング掃除をするセットもはじめました。

ほんの少しの“手間”は、暮らしを豊かにしてくれる

これまで無垢材の汚れ落とし(水シミ・輪ジミ・アク汚れ・黒ずみ)は
劇薬を使うことが多く、専門家業者だから安全に扱えることもあり高額です。

また、現代では雑巾がけをする家庭も減り、
「床拭き=嫌いな家事1位」とも言われています。
その嫌いな家事を“楽しく”することができるので
木の床を拭いたあとの
あの“さらりとした心地よさ”も味わえます。

楽しeメンテシリーズは
誰でも・ラクに・楽しく続けられる のが自慢です。購入いただいたお客様の中には

「子どもが自主的に拭き掃除するようになった」
というお声をいただいたときは、社員みんなで喜びました。

床磨きは“足元を整える=運氣を上げる” とも言われています。
床面は家の中でいちばん広い場所です、
少し整えるだけで、家の空気が変わります。

これからもお客様と一緒に、
誰もがそれぞれの方法で無理なく続けられるエコを目指し
“ものと永くつきあう暮らし” という意識を育みたいと思います。

その結果、持続可能な社会を目指す一事業社として成長できれば光栄です
これからも小川耕太郎∞百合子社をよろしくお願いします。

有限会社 小川耕太郎∞百合子社
代表取締役 小川百合子

主な仕事は持続可能な商品の一般化のためのPR。 1998年、山一證券が倒産した年に、夫婦で起業。地域の生物資源と産業(技)と自然が循環できることをコンセプトとした持続可能な商品づくりを目指す。



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