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週刊わっ!

2014/08/12

種まきからおよそ300日間、 スクモは、一日の休みも許されない藍師の汗の結晶---2014年8月7日インターン生 EDJONA ISMAILI日報より---

20140807bana.jpg2014年8月7日インターン生 EDJONA ISMAILI日報より---


草木灰越前生漉奉書を藍で染める工房

雅織工房様へ行ってきました。


【学んだ事・気づいた事】

まずは、草木灰越前生漉奉書をつくっている岩野さんと

奉書を藍で染める中西さんを見てきて一言。

 

舞台裏で江戸から続く

モノ作りプライドを守り抜く人たちにお会いした(いわゆる伝統)

無駄なもがなく人は自然中で生き

そこから取れるもはしっかり返していた

人間国宝越前生漉き奉書岩野市兵衛さんや

本藍染雅織工房中西さん

した人たちが守る生きた自然素材を使った

匠の伝統は当然ながら他ところではないもとして

注目を浴び世界中人たちをつなげている




集まってくる人たちが共通して求めるのは、豊かさ。

昔は意識しなくてもよかった豊かさかもしれない。

それは量ではなく質。 生き方。

でも今の時代は、技術の乱用により、どこの物か、

原料の名前も難しい化学物質の名前の序列。




何が使われているのか分からず

実際あらゆる問題が出てきているのも、

言うまでもなく毎回ニュースで取り上げられている。




今では何が使われているのかわかる、

信頼性があるのが最重要。

近代技術乱用により行き過ぎてしまった、

リスク社会の象徴。




質的な豊かさどころの問題ではない。

安全基準、これはどこの企業もクリアしなければならなくなってきた条件。

一番安全なのは、自然素材。

そうして注目を再び浴びるようになった。

でもそういった買い物ではまだ何か足りない。

それは恐怖から来た選択だ。

エコ商品とよばれた物を買っても、

その舞台裏の職人の気持ち迄も汲み取るところは少ない。

だからいまいち生活に浸透しない。




小川社が提供するのは、安心を与えるためだけの商品ではない。

小川社が提供するのは、.自然との付き合い方を

心得た職人の心、そしてそのモノを作り、

使う事によって与える自然への影響までも見える商品。

つまり豊かさ。



小川社は、血に流れる職人魂を受け継ぎ、

職人魂を汲みとり、

職人魂を商品に凝縮させ、見える形で提供。

豊かさを求めている人たちの

心と職人のこころのパイプになっている。

そうして集まった人たちは、

職人の心と自然素材の生きたモノに刺激を受け、

また新しい発想を生み。

新たな豊かなライフスタイルを生む。

時代が変わるのは仕方がない。

それも自然の摂理。

でも、自然だけは守って行かなければならないものである。

 


今度の日報では、紙漉を守って行く上で実際何ができるのか、

現状を説明した上で取り上げたいと思います。

 

20140807_dona_ai.jpg 

   

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染雅織工房 見学

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知識の穴埋めのため、

Blue Edge International (http://www.blue-edge.jp/)からの引用も多い。


 

 

藍の歴史

藍は、文化が発展し始めた有史以前の昔より、

世界中で使われていた。

人間の表現力の発展と共に歩んできた。



階級も色別で識別されたり、

藍は公家に重宝される。

時代が変わり、藍は一般にも広まった。



だが、近代技術の発展で

藍の鮮やかな青をまねる事が容易くなった。

それでも、漢方としての効能は、

自然素材ならではのもので、

実際に生活に取り入れれば、

発色でなく、健康の面からもちがいは一目瞭然。




昔は日本中よく栽培されていたが、

今ではその仕事の大変さと、

近代技術普及による一時の衰退のために、

沖縄、九州、徳島の方で栽培されている。

 


[日本の蓼藍の効能]

冷え性や肌荒れ、汗も(肌着として)、口内炎、解毒、

嘔吐、解熱 (薬として)虫効果(毒虫がよってこない



江戸時代の古布も藍で染まった場所だけ

虫食いが無かったり、

大切な着物は、藍の風呂敷で包んでしまった...といわれます。



 "藍染の下着や靴下は臭くならない"

というのも実感されている方は多いようです。 

 


中国や日本に昔から伝わる薬学書、

『神農本草経』『本草拾遺』『開宝本草』『本草綱目』

といった書物には、藍の利用法や効果、

効能が事細かに記されています。
 



近年でも、林原生物化学研究所などが

藍の抗炎症作用、抗菌作用、抗酸化作用についての

発表をするなど、改めて藍の効果効能に注目が集まっています。

 

 

[JAPAN BLUE の定着:(思ったところ)]

江戸時代より、自然の一員として、

何も無駄にしない技法が守られてきた。

手を抜かない。自然のものなので、手を抜けばすぐに分かる。

循環社会を生活する上で築き上げた先人達の知恵は、

今では失われている事が多く、

それが自然環境を破壊してきている事は、

ニュースでもよく取り上げられる。

技術の乱用による自然素材の減少や後退にも負けず、

今でも昔ながらの製法で「生きた」藍を

生活に取り入れることは注目されている。

元々高級品として扱われていたのと、

高級品の質のいいものに対する関心が増えたことで、

今も元気に職人の手によって

伝統が守られることができている。

また、藍染めは世界の博物館でも

取り上げられる事が多い。

リヨンの染め物博物館:中西さんに名前を聞いてみたところ。)

 



[世界各国で愛された藍の種類] 

1:ヨーロッパではウォードウォード Isatis tinctoria

アブラナ科   タイセイ属  ?二年草 

中央アジアが原産地と思われる。

冷涼な気候を好み、

ユーラシア大陸に広く分布。

古くからヨーロッパで栽培利用され、

中世には、一大産業まで発展したが、

インド藍の普及で衰退する。


葉を大青葉。

色素を乾燥させたものを青黛といい、

生薬として菘藍(ショウラン)と呼ばれた。

      

 

2:インドはインドアイ Indigofera suffruticosa
 マメ科   コマツナギ属   低木

 

赤道を中心とした高温多湿を好むマメ科の灌木、

木藍とも呼ばれる。

その起源は、紀元前2000年以上といわれ、

沈殿法で作られた染料は、

大航海時代以後、世界を席巻した。

このことから、藍といえばインドのもの、

インディゴの語源となる。

 


3:日本では  蓼 藍(タデアイ Tadeai)

アイ Polygonum tinctorium
タデ科  ?イヌタデ属   一年草

インドシナ原産といわれ、日本には6世紀以前に渡来。

乾燥した葉からスクモをつくり、

日本で藍染の原料として広く栽培利用されてきた。

 口内炎、解毒、嘔吐、解熱に効果があると言われる

 

 

[染め方: 天然灰汁醗酵建藍染(tennenn akuhakkoutate zome]20140807_ai_hatake.jpg 

3月に植え、7月に刈り取りし、追肥。

草を乾燥させる。 

生葉染めは夏から秋の蓼藍が生い茂る季節にしか出来ない)

大きなファンにかけ、茎は下に落ちる。

肥料として使われる。

最近は農協の関係もあり、あまり使われなくなってきた。)

 


20140807_kemuri.jpg

100日かけて水を加えて発酵させ

スクモ(発酵分解を繰り返す事で、藍の成分を凝縮させたもの)をつくる。 

発酵場所の床の温度は70度にも近づき、

熱とアンモニア、水蒸気を出しながら、

醗酵はどんどんすすんでいきます。


20140807_ai_sita.jpg




藍師は、醗酵の具合を温度、湿度、臭いなどから

微妙に感じ取り、切り返しの回数、水打ち、

寒くなればムシロを布団のように床にかけることで、

丁寧かつ繊細に進めていきます。



これらの作業のすべてが、良質なスクモを得るための大切な作業なのです。



寝せこみを開始して約100日、

やがて12月になってようやくスクモは完成します。

種まきからおよそ300日間、

スクモは、一日の休みも許されない藍師の汗の結晶なのです。




20140807_ai_imo.jpg

それに酒や竪木の灰を入れて

天然のアルカリ性の液(ph12−13)を加え、

不溶性の藍を、布に染み付かせるようにする

不溶性のインディゴは、還元菌によって、

水溶性のロイコ体インディゴ(還元型のインディゴ)に

変化していく。 (雅織工房では、甘めの酒)



藍は、もともと藍の植物にある還元菌が

活性化する事によって色が出てくる。

その還元化を助けるのが、酒と木灰。 



これが空気中に触れると、酸化され、

鮮やかな青になる。

幾度も水洗いする事で他の水溶性成分を取り除き、

アルカリは抜け、インディゴは洗っても

色が抜けなくなり藍色のみが定着する。


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小川社では、桂離宮 の茶室[松琴亭]でつかわれている市松模様の襖紙の製法を後世へつなげたい!と願い、職人さんに依頼し同じ製法で再現したものを取り扱っています




--2014年8月6日インターン生 EDJONA ISMAILI日報より---





 

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