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週刊わっ!

2014/08/13

----2014年8月8日インターン生EDJONA ISMAILIのサポート役 原吉輝の日報より------

20140808hara_bana.jpg今日は、那須楮の生産地である
上小川の頃藤という場所にいってきました。


ここはどのような場所なのかというと、
昔から本場ものといわれる楮を
作ってきた場所だそうです。
ここの地域から離れると準本場ものなどと
格付けされてしまうそうです。


那須楮のブランドが作られている場所と
いえると思います。
そんな上小川で、
生産者のお話を聞いてきた事を
少し書こうと思います。



僕は何よりも驚いたことそれは、
収益と割に合わない労働でした。
話を聞きに行くまで正直
なんで楮をもっと増やさないんだろうとか、
農業すればもっといいのにという
安易な考えでおりました。


昔、楮と言う植物は、大子町では
こんにゃくと一緒に植えられるようです。
楮は日向が好きで、水はけがよい場所を好むようです、
日陰が好きなこんにゃくと相性がいいそうです。


農家さんは、この二つで生計を立てていたそうです。
そして、楮を収穫した後に白という状態にするために
蒸したり皮をはいだりする作業を代々行っていきました。
それは、職人と呼べるような技術が必要な行為でした。
ちなみに今もその技術を使って一個一個
機械を使わずに皮をむいています。
昔は需要があったので、
楮を扱う農家は自分のところの那須楮という
ブランドに対してプライドを持って生産を行っておりました。

しかし、昔と違って需要のない今は、
お金にならなくなっていきました。
そうなるといくらプライドがあっても
正直お金にならなかったら産業としてやっていけません。
そうなると、枝打ちという作業が本来必要なのですが、
やらない農家さんや、
那須楮自体を枯らすようなことを
行ったりする農家さんも出てきました。


では、お金にならないとはどのくらいお金にならないのか?

201408080hara.jpg上の写真の土地の広さがあったとして
200から300巻の楮がとれるようです。
収穫として、多いように感じますよね。
けれどもここからが問題でして・・・
大体毎年、黒といって
楮の皮が黒色で使われない部分が4分の1あると、
そうなると残り50巻、
もう一つ黒から白に変わる途中の物が4分の1で16巻。



収穫は、これだけ植えたとしても
16巻しか得ることが出来ないのです。
では1巻は、いくらなのか?という問題です。
一巻き1万円です。


16巻ってことは16万円はいります。
楮は1年に1回しか収穫出来ないので、
楮だけの収益は年収16万円ということになります。


そして、夏、今の時期にすごく大変な枝打ちという作業をします。
これに人を雇ってしまったりなんかしたら、赤字です。
プライドをどんなに持って行ったとしても生活できなくては、誰も出来ません。
ましてや、食べれる物ではないので、よけいにしんどいと思います。

楮を生産する立場の方はもっと、
和紙が日常品に近づけば
もっと和紙の需要が広がっていき生産するほう
楽になるといっていました。
和紙は手の届かない存在で有ると
・・・おっしゃっておりました。


けれども今回の自分たちのプロジェクトは
生産者の方とちょっと考え方が違うなと思いました。
手の届かないような少し違った高価な奉書は、
無視をされがちであるが
自分たちがこのプロジェクトで
行おうとしていることは、
この和紙の価値感というものをわかりやすく説明して
高価なものである理由、高価なものを、
価値がわかる人たちを
増やすための行動でもあるとおもいます。


那須楮というブランドを下げるのは
至極もったいないとかんじました。
だから僕たちはこのプロジェクトで
奉書を売ることもそうなのですが
価値観がわかるように説明するサイトをつくり、
その価値観をわかる人に購入してもらい、
わずかながらでも、
消費されお金になっていくことで
楮の農家さん達の生産利益も上げることで、
生活をたすけてプライドをもって
生産する農家さんを増やすきっかけにも
なるのかなと思いました。


なので岩野市兵衛さんの奉書を
売っていくことが大切であると感じました。

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