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週刊わっ!

2014/08/13

文化庁へ---2014年8月11日インターン生EDJONAISMAILI日報より-----

201408011_dona_bana.jpg-------2014年?11日インターン生EDJONAISMAILI日報より-----------


今日は、東京に行っている時間をつかって、

文化庁で手漉き和紙の専門調査をされている方に

限られた時間の中お話をしていただいた



【学んだ事・気づいた事】

=====================
工芸品・もしくはその技術を
重要(無形)文化財として指定する場合の基準は何か?==============================

・芸術面でその特徴が他には見られない、高度のもの。
・重要な歴史的地位をもっていること。
古い歴史があればあるほど、保護の重要性も増す。
・地方的特色をもつ。


と、分かりやすくまとめて
この三つのどれかにあてはまるもの、ということである。


越前奉書は、まず日本の和紙で一番古い歴史を
もつ越前和紙の1500年という歴史のなか、
300年の公家御用達の歴史をもっている。


その上、楮のみの生漉きによる、
日本最高峰の質をもっていること
(強くしなやかで保存性が高い)。

また、越前の地方的特色。
越前の水がいいという、
石に苔が生えているかどうかで
軟水か硬水かまで見分けてしまう
岩野さんの一言に一理あるのかもしれない。



=====================
伝統工芸品などの需要が減ってきている中、
需要の少なくなってきた芸術品・技術を
保護をする文化庁の意義は?====================

漆器でも着物でも、
需要は明らかに減ってきており、
経済的な観点からはそれは逃れ用がない。


だが、上記の3点をみたすほど
文化的価値の高いものは国の豊かさを表し、
その存在意義に大いに貢献する。


しかし、ここで強調されていたのは、
岩野さんの紙にしろ、
これほど価値が高いからこれを使うべきだ、
と押し付けがましく売り込むのではなく、
あくまでこういったものが
あるということを知ってもらう、という事。


そしてそれは歴史が深ければ深いほど価値があがり、
その伝統技術を次の世代へ伝えることが重要になる。
国際交流の観点から、
日本の伝統は日本の伝統であるし、
他の国には他の国の伝統がある。

保護された文化財の紹介というのは、
お互いの文化、そしてその文化的背景を
理解・尊重し良好な関係を築く上で
重要な役割を果たすということ。だとおっしゃった。




→→→→私が大事にしたいのは、ここでもある。

あくまで国単位で海外に岩野さんの
紙のことを知ってもらうためなので、
どれほど日本の文化がすばらしいのかと
過度に売り込もうとするのではなく、
版画などの芸術品作成の面でも、
自然素材のみを使った、
こういった奥深くて興味深い素材がある、
ということを知ってもらう。


売り込む事を意識しすぎて
間違った表現をしないように気をつける必要がある。




==============================
楮の生産が厳しくなってきているという
現状に関してなにかとっている対策はあるのか?==================================

岩野さんのお話と、
原さんの見てきた楮生産の現状で知った
楮生産の危機についての質問。


文化庁が文化財を守る役割としては、
芸術・そしてそれを作り出す
技術の面・歴史的地位の面で
岩野さんの奉書をつくる技術を
保護できるよう道具作りの環境などを整え、
助成金をだしているが
(200万というほんとに少ない金額ではあるが、
と後ろめたそうにおっしゃっていた)、
原料を生産している農家
それを守る和紙技術保護関連の団体から
要望があれば、その支援もしているとのこと。



そうやって要望があったのが、土佐楮。
土佐楮は和紙のための楮生産の技術を
継承できるように、
助成金を受け土佐楮保存の会などを設置していたりする。
どれほどまで効果があったかはわからない。



那須楮の生産も絶望的な状況にあるが、
そういった要望を文化庁に
したことはあるのだろうか?
それともそういった制度があると
分かっていても要望をしない、
何か理由があるのだろうか?と疑問に思った。



国のお金は、税金が、苦しい生産環境の中
頼まれている」という理由で
辛い思いをしながら金にもならない
楮を生産している農家さんが居るという事を聞くと、
国のお金でもいいから、
高級な質をもつ那須楮の生産をしながら
豊かな生活もできるようになって、
これからも楮を作り続けて
ほしいと思うところがある。


土佐楮の保存会の方にも
お話を聞いてみて
国の支援がどのように役に立っているか
聞いてみる必要がある。



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