2026.07.30
図書館で調べること、WEBで検索すること、AIを活用すること。
AIを活用すること
あれから27年ほどが過ぎ、尾鷲市賀田町でも、インターネットが快適に使えるようになりました。今ではWEB検索だけでなく、AIに質問すれば、短時間で多くの情報を集めることができます。
・分からない言葉を調べる。
・情報を比較する。
・考えを整理する。
・文章の構成を組み立てる。
小川社のような小規模事業者にとって、AIは仕事を進めるうえで、とても心強い道具です。私自身、AIと壁打ちをすることで、点のままだった考えがつながり、導いてくれることが多くなりました。
図書館の本棚や司書さんを通して出逢うこと
一方で、AIを使うようになった今だからこそ、図書館で調べる意味も、あらためて感じています。
AIは、こちらが投げかけた問いに応じて、情報を返してくれます。けれど、自分の中に「問い」が立っていないときは、何を尋ねればよいのかさえ分かりません。
図書館の本棚を歩いていると、探していた本とは違う一冊が目に入ることがあります。
・目的の本の隣にあった本
・何げなく開いた地域資料
・古い雑誌に載っていた写真や広告
「こんな見方もあったのか」
「自分が探していたのは、これだったのかもしれない」
そんなふうに、答えではなく「問い」に出会うことがあります。
自分とは関係ないとおもっていたカテゴリーや、ランダムに選書された棚を眺めること行為が
こーいう時代だからこそ、大事にしたいです。
問いそのものを育てる場所 と 情報を速く整理すること
AIは、すでにある問いを広げ、情報を速く整理することが得意だけど、当然、誤りも山ほどあります。自分の中に軸をもつ意識や倫理観をもたないと、怖い面もあります。
自分の中に軸をもつってなんだろう?と考えてみると・・・自分自身は、子ども時代によく遊んでいた公園内にあった図書館が、遊び場でもあり休憩場所でもありました。
図書館には、まだ言葉になっていない違和感や関心から、問いを育てる場所です。また、古い資料や記録をたどりながら、今だけでなく、長い時間の流れの中で物事をみることもできます。
長い時間をかけ定着するラベルデザインには、「リアル」がある。
もちろん、ラベルの仕上がりは、デザイナーの力量やセンスに大きく左右されます。ただ、メーカー側が「何を伝えたいのか」「なぜこの商品をつくったのか」という問いを持たなければ、その商品らしい顔は生まれません。長く使い続けてもらえる商品にも、育ちにくいのではないかと思います。
小川社では、プロジェクトを始めるとき、次のことを大切にしています。
・スタッフやお客さんの声を聞く
・地域の地形、風、気候を感じる
・実際の商品に触れ、使う人の様子を見る
・図書館の本棚や地域資料を、目的を絞りすぎずに眺める
ラベルデザインは、商品をきれいに見せるためだけのものではありません。
どのような目的で商品をつくるのか。
誰と一緒につくるのか。
どのような道筋で、使う人へ届けるのか。
目には見えない考え方を、色や文字、形に置き換える仕事です。
AIで、見えにくい情報同士のつながりを探し、整理する。
図書館で、背景や地域の文脈を確かめる。
そして、できる限りお客さんとおしゃべりをし、自分の目で見て、手で触れ、人の声を聞いて考える。
仕事は、一人ではできないので、スタッフとの雑談から見えてくる、飾らない声も大切にしています。
AIと図書館、そして人との対話。その行き来の中に、私たちなりの「リアル」があるのだと思います。





