2026.07.29

第3話 地域のオレンジ色を探す~リアルな田舎~

イメージカラーを探す

ラベルデザインの方向性が少しずつ見えてくると、
次に決めたのが「イメージカラー」でした。

蜜ロウやミツバチを思わせる、あたたかな色。

そして、一年を通して比較的温暖な紀州の気候を感じさせる色。

そんなイメージを頭の中で描いていくうちに、「柑橘の色」が候補に上がりました。

柑橘色は多種多様

けれど、ひと言で柑橘色といっても、色は一つではありません。

レモン、河内晩柑、文旦のような、明るい黄色。

甘夏のような、黄色とオレンジの間の橙色。

ブラッドオレンジ、マンダリン、温州ミカン、ポンカンのような、少し赤みを含んだ濃いオレンジ色。

同じ柑橘でも、種類によって色合いは異なります。

どの色が、自分たちの商品に合うのだろう。

郷土資料室で、日常の風景がもつ「地域の色」を調べる

そこで図書館の郷土資料室で、紀州ではどのような柑橘が栽培され、出荷されているのかを調べました。

自分たちが暮らす地域で、昔から見てきた色。

畑や店先で、知らないうちに何度も目にしてきた色。

日常の風景がもつ色の奥行きを観察し、地域資料に目を通す。

そうすることで、自分たちが暮らす地域を、少し離れたところから見渡すことができます。

そんな「地域のオレンジ色」を、ラベルに使いたいと思ったのです。

縦書きか?横書きか?

最後に考えたのは、文字を縦書きにするか、横書きにするかでした。

塗料売り場には、日本の製品だけでなく、海外の製品も一緒に並びます。

その中で、ことさらに「和風」を強調しなくても、日本でつくられた商品であることが自然に伝わるものは何だろう。

そう考えて、文字組みは縦書きにしました。

・図鑑のように情報を整理する
・紀州の柑橘を思わせる色を使う
・日本語を縦書きで表す

こうして、未晒し蜜ロウワックスのラベルデザインの軸「リアルな田舎」の輪郭が見え始めてきました。

(つづく)

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