2026.07.29
第2話 図鑑から、伝え方を学ぶ
図書館や本屋には、思いがけない本と出逢いがある


図書館の本棚には、古典、現代の書籍、雑誌、辞典、地域資料など、さまざまな本が並んでいます。
目的の本を探している途中で、思いがけない一冊に出会うこともあります。
子どもから大人まで、一度はみたことのあるデザインって何だろう
未晒し蜜ロウワックスの特徴の一つは、子どもも塗れることでした。
図書館の本棚を眺めながら考えました。
「子どもから大人まで、一度は見たことのあるデザインって何だろう」
そのとき目に留まったのが、「図鑑」と「百科事典」でした。

植物図鑑を開くと、見たことのない植物がたくさん載っています。
知らない植物なのに、生息する場所や葉の形、花の色、特徴などが順序よく書かれているため、その姿を思い浮かべることができます。
「図鑑を思わせるデザインなら、知らない商品にも親しみを感じてもらえるかもしれない」
そう思いました。

情報の並べ方は、図鑑賞から学ぶ
図鑑の見た目(装丁やレイアウト)をそのまま真似るのとは少し違います。
何を、どの順番で伝えれば、そのものの姿が見えてくるのか。
その「情報の並べ方」を参考にしました。
蜜ロウワックスは、何からできているのか。
誰がつくっているのか。
どのような場所で使うものなのか。
なぜ、この商品をつくったのか。
裏ラベルにいれる情報なので、ほとんどの人がみない情報だけど、
誰もみないわけではない。

▲オレンジを地色にしている箇所が裏ラベル
バラバラだった情報を一つずつ並べていくと、少しずつ商品の輪郭が見えてきました。
図鑑を開きながら考えていたのは、見た目のデザインというよりも、
「どうすれば、リアルな田舎が伝わるか」
ということだったのだと思います。
日本列島のほとんどは「田舎」なのに、情報は「都市からみた田舎」が多い
30年前、結婚をきっかけに都市部から田舎に移り住んだ私にとって、
情報のほとんどは、都市からの発信だったことに気がつきました。
当然、デザインも都市からみた田舎風が多かったのです。
日本列島をみるとよくわかるのですが、ほとんどは田舎です。
ただ、情報だけは都市から発信されており、そこに違和感を感じました。
どうすればリアルな田舎が表現できるだろうか?
図書館のもう一つの空間「地域資料室」で、起業してはじめてつくった商品の顔(ラベル)の
ヒントを探しに資料室の資料を読み漁りました。

(つづく)

連載BLOG 1
はじまりの商品に
どういう顔をつけるのか?

連載BLOG 2
図鑑から伝え方を学ぶ



