小川耕太郎百合子社

和紙の原料[那須楮]を煮熱する時に使う[灰]は草木灰。手間を惜しまず、楮の繊維を最大に生かす作業にこだわり、驚きの強さと耐久性をもつ奉書を作り続ける岩野家の仕事。

奉書《白》《濃藍》撮影:田中秀和(株式会社シード)

9代に渡り、奉書としての「用」を一番に考え、
楮のもつ長い繊維を、そのまま活かした製造技術

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岩野さんの紙は虫食いが無いと評判を呼び
美術品の保管としても使われています。

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草木灰 越前生漉奉書《白》

特徴
風合い楮のもつ光沢とふっくらした風合いが更に増す。
色合い自然な趣を持つ白。日差しによりすこしづつ晒され、経年と共に白さが増します。
強さ楮のもつ長い繊維をそのまま活かせますので、長い繊維が絡み合い、更に強くしなやかな紙。
保存性美術品の保管にも使われています。
和紙の原料 那須楮
楮を煮熟する時に使用する灰 草木灰
サイズ 約90cm×60cm
価格 一枚/¥5,000(税抜き)
用途例 版画用紙・床の間などのポイントとして使用する壁紙・襖紙・印画紙・公用書紙・巻物・日本刀の巻紙 他

webマガジン「結」より引用
報道写真家エバレッド・ブラウン氏が、湿版写真という19世紀の手作り写真技法のシリーズに、岩野市兵衛氏の紙を使用。 「心配だったのは、白いところにちゃんと上手に印刷できるかということだったのですが、実際にプリントしてみると、 一般の印画紙より雪の白いところまでキレイにでました。特に市兵衛氏の紙は、季節によって質が変化してみえるので、 それがまた良い味になるんですよねー(エバレッド・ブラウン氏)」

現代の版画では最大で300回程、版を摺り重ねます。岩野さんの紙は、そのような過酷な使用にも摺り耐え、 紙の伸縮によるズレもでない強さがあります。そのうえ経年と共に色彩が冴える奉書として、版画家などから絶大な評価を受けています。 8代目の漉いた紙はパブロ・ピカソも愛用したとか。また、桂離宮にも納められています。

草木灰 越前生漉奉書 使用例 ドア作家 幾何学堂

観音開きのドア左:草木灰 越前生漉奉書《濃藍》
観音開きのドア右:草木灰 越前生漉奉書《 白 》

明りとりの部分左 草木灰 越前生漉奉書《濃藍》

明りとりの部分右 草木灰 越前生漉奉書《白》

驚くほど強度をもつ和紙なので、ドアの明りとりとして採用しました。写真は、小杉放菴記念日光美術館にて個展を開催した時に写したものですので、 明り取りとしての効果がわかりづらいかと思います。

奉書を通した自然光は、気品あふれる光に変わり、ドアを設置した玄関まわりの空間までも演出してくれます。 照明効果としてもとても優れた素材です。季節により光の質は移り変わりますから、このような繊細な素材は、日本独自の情緒感や美意識を育むことかと思います。

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