小川耕太郎百合子社

和紙の原料[那須楮]を煮熱する時に使う[灰]は草木灰。手間を惜しまず、楮の繊維を最大に生かす作業にこだわり、驚きの強さと耐久性をもつ奉書を作り続ける岩野家の仕事。

岩野市兵衛、神作りに対する姿勢を表す言葉

岩野市兵衛氏の紙は、どんなに力自慢の方でも、引き裂くことができないほど強いのです。 そしてどんなに回数を重ねる版画家でも、岩野市兵衛氏の「伸びない紙」に驚かされます。 約300年の間、そのような紙をつくるために、頑として守り伝えてきたことは

1:楮のもつ長い繊維を長いままに使う。2:自然ものは自然の性質を最大限に発揮できるように使わせていただく。

とのことでした。人間国宝になられた今もなお、ひたむきな情熱と研究心で「岩野の紙」づくりの使命を果たしていく。 一つ一つの工程全てに意味があり、驚くほど手間ひまをかけられています。 岩野市兵衛さんの紙づくりにかける言葉として、ごく一部ですが、ここにご紹介させて頂きます。

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  • 紙漉きは手間と根気のいる仕事。ごまかさないこと、急がないこと。
  • 塵取りには、万全を期している。
  • 300回も版が摺れた、では駄目だ。300回摺っても更に良かった。」それが私達に与えられた難しさであり、使命である。
  • 和紙をつくっているのは私ではない、水が岩野の和紙をつくってくれる。
  • 紙漉き屋は、皆食べるのが早い。ゆっくり食べている時間が無いから
  • 紙漉きは寒が良いといいますが、私は職人ですから、様々な工夫をしてベストな状態で漉きます。真夏だから悪かったということは過去に一度も無い。どんな状況でも毎回同じものをつくってこそ、職人といえるのではないでしょうか。

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